04 ページ4
・
無表情で興味なさそうな感じで
立て膝を突いて腕を組むジョングク先輩
話したって自分が恥ずかしいだけで
もしかしたらジョングク先輩だって
彼氏と同じ考えの人で
『そりゃ振られるわ』って言われたら
私もう生きた心地がしない気がするのに
ジョングク先輩の目を見たら
何だか無言の圧力？のせいなのか？
自然と口から言葉がポロポロと溢れた
私が話している間
ジョングク先輩はジッと私を見つめたまま
何も言わず黙って聞いていてくれた
その姿勢が私に “ もっと話してもいいよ ” と
暗示をかけてるような感覚になって
ついムキになって自分の気持ちから何から
全てジョングク先輩にぶつけるように話した
「それで…教室に戻るのがっ、気まずくて…」
『ここで泣いてた訳ね？』
「…はい」
『そっか』
全ての話しを聞き終えたジョングク先輩は
大きく背伸びをしながら目を擦った
退屈だったかな？
いや退屈だったよね？
だってそんなそこまで親しくない後輩の
いきなりの別れ話なんか聞かされたって
どうでもいいとか思うもんね…
ゆっくり立ち上がったジョングク先輩
私は馬鹿みたいにジョングク先輩の気持ちも考えず
一心不乱に話し込んだ自分を恥じた
下を向いて小さく「なんか…ごめんなさいっ」と
ジョングク先輩に謝った
『なんで謝るの？』
「だって…先輩は、関係ないのに…」
『でも話し聞いて欲しかったんでしょ？』
「…っ、」
優しい落ち着いた声のトーン
大きな手が私の頭を優しく撫でる
ゆっくりと顔を上げれば
目の前にしゃがみ込んで
私の顔を覗き込むジョングク先輩
『少しでもスッキリしたならいいんじゃない？』
「…」
『それに世の中の男がみんなそんな奴だとは限らないしね？』
「…っ」
『Aちゃん可愛いし』
「…え、」
ー Aちゃん可愛いし
その言葉の後に
いつだって無表情だったジョングク先輩が
微かに…本当に微かにだけど口元を緩めた
“ 可愛い ” と言われた事にも驚きだけど
微かに微笑んだジョングク先輩の表情が
あまりにも優しくて触れられてた頭から伝わる
ジョングク先輩の大きな手の温もりと共に
私はまた涙を流してしまった
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 541人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「BTS」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Nono(プロフ) - alexandrite_bbcさん» コメントありがとうございます泣 更新がんばります！！ (2018年10月12日 13時) (
レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新とても楽しみに待っております^^ (2018年10月12日 9時) (レス) id: 96ec3bb179 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - さっちゃんさん» コメントありがとうございます泣 生き甲斐とか…もう感謝しかないです！！更新の励みになります！！ (2018年10月8日 12時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん(プロフ) - Nonoさ〜んヽ(；▽；)ノもう堪らんです〜(泣)ドキドキしてニヤニヤして変人がここに← 毎日毎日楽しみで楽しみで（ ; ; ）私の生き甲斐です！(大袈裟)もう大好きです〜〜！！(><) (2018年10月7日 23時) (レス) id: 77a52bcd61 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - ちむちむさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年9月27日 19時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Nono
| 作成日時：2018年9月22日 0時
