期間限定のキミと 01

48 ( jk ) ページ48

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『はぁ…』



「何を溜息吐いてんの？」



『…別に』



「そういえば！あの後輩ちゃんとはどーなった？もうヤっちゃた？笑」



『テヒョン……お前と一緒にすんなよ』



「え？！まだなの！？あのグクがまだなの！？」



『声がデカいよ…』



「いやだって…なんか予想外で…」



『今回は真剣なんだよ』









机にうつ伏せになって

ふと窓から外を見つめる




まさか元彼からヨリを戻そうなんて

そんな話になるなんて思わなくて

内心めちゃくちゃ焦ってる




だって1週間って期限も残り5日だし

そろそろ行動に移さないとって思ってた矢先




Aちゃんの気持ちが

自分に向いてるなんて思ってない

寧ろ1週間で振り向かせるのは

無理なんじゃないかって思ってる




それだけ元彼の事を思ってる証拠だし

その気持ちはとても大事だし

良い事だとは思ってるけど…









『羨ましいなぁ〜』









ついつい元彼に嫉妬する

一方的な理由でAちゃんを振って

次の彼女を作って散々な事言っておきながら

またヨリを戻したいなんて言える神経




俺には理解が出来ない




でもきっとAちゃんの気持ちを知ってるから

そんな事が言えるんだろうなって思う

きっとどこかでAちゃんは戻って来るって

期待と確信があるんだろうなぁ…









『ムカつく…』



「グクさん？…心の声モロ聞こえてるからw」



『…』









前の席に座るテヒョンは

顔だけ後ろを振り返ると

呆れた表情で笑った




笑うなよ

俺だって困ってんだよ

どうしていいかわからないんだよ




でもヨリ戻すなとか言えないから

ついつい背中を押すような事言ったけど

これで本当にヨリ戻したら凹むな…









『あぁ〜ウザい…』



「グクうるさいって」









授業なんか集中出来なくて

頭の中はずっとAちゃんと元彼が

ヨリを戻して楽しそうにしている

そんな絵面しか想像出来なくて

そんな想像にイライラしてしまう









「グク昼どうする？」



『え、もう昼？』



「お前なぁ…」









テヒョンに言われて気が付いた

もうお昼休みになっていて

そっと机から体を起こす




テヒョンと食うのもアリだったけど

何だか今はそんな気分になれなかった









『いや、今日は屋上行くわ』



「そ？わかった」









他のヤツと一緒に教室を出るテヒョン

少し遅れて俺も教室をそっと出た




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