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「さっきの方はお兄さんですか？」
『いや、付き合いが長いだけで兄じゃない』
「そう、なんですね…」
『…』
ジョングク先輩の側に立ったまま
座るタイミングを失い
辺りをキョロキョロと見渡す
『そこ座って』
「あ、はい…」
すぐ側に置かれた椅子を指す
そう言われて素直に応じる私
大きく溜息を吐いたジョングク先輩
私はチラッとジョングク先輩の方を見る
『あの人には今後関わらないで』
「え？」
『名前を教えられても言わないで』
「なんでですか？」
『余計な事を言いそうだから』
「余計な事…？」
苦いものを噛んだように
眉間に皺を寄せるジョングク先輩
『こないだの事気にしてる？』
「こないだ…？」
『美術の先生の話』
「あ、えと…」
いきなり振られた話に
どう返していいのかわからず口籠る
『余計な心配しないとか言っといて俺が一番気にしてる』
「…」
『ずっと引きずってるんだよね。だから他の女性に言い寄られてもイマイチ信用出来ないし…どうせまたアッサリ切り捨てられるって思ってる』
「…」
『恋愛なんか所詮自己満足でエゴでしかなくて替えなんか幾らでもある。あの人は一時期的に俺で癒されてただけで俺が勝手に好きになった』
真っ白なキャンパスを見つめながら
ジョングク先輩は言葉を続ける
『あの人の傷を埋めるように手当たり次第に寄ってくる女性と付き合ったけど気持ちなんかないからアッサリ振られたよ。そんなもんなんだって思ってた…Aちゃんに会うまでは』
「…え？」
キャンパスに向けられていた視線が
スッと私に向けられて
私は思わずドキッとしてしまった
『好きな人の為に心を痛めて涙を流す女性がいるんだって思った。他の男に流れる事なく現実を受け入れて一生懸命に生きてるAちゃんがとても綺麗に見えた』
「…っ」
『どんな結果であれ受け止めてそれでもまだ好きな人の為に影で1人泣いてるAちゃんが本当に素敵だと思った』
「…そんな事っ」
『こんな子が側にいてくれたらきっと幸せなんだろうなって思った』
今にも泣きそうな
そんな表情で優しく笑ったジョングク先輩
私は何を思ったのか
思わず椅子から立ち上がると
ジョングク先輩の側に行き
気が付いたら抱きしめていた
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Nono(プロフ) - alexandrite_bbcさん» コメントありがとうございます泣 更新がんばります！！ (2018年10月12日 13時) (
レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新とても楽しみに待っております^^ (2018年10月12日 9時) (レス) id: 96ec3bb179 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - さっちゃんさん» コメントありがとうございます泣 生き甲斐とか…もう感謝しかないです！！更新の励みになります！！ (2018年10月8日 12時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん(プロフ) - Nonoさ〜んヽ(；▽；)ノもう堪らんです〜(泣)ドキドキしてニヤニヤして変人がここに← 毎日毎日楽しみで楽しみで（ ; ; ）私の生き甲斐です！(大袈裟)もう大好きです〜〜！！(><) (2018年10月7日 23時) (レス) id: 77a52bcd61 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - ちむちむさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年9月27日 19時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nono
| 作成日時：2018年9月22日 0時
