＋ようこそBTSworldへ＋Anoter story

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TH「嫌だった？悪い…」









いきなり涙を浮かべた私を

テヒョンさんは気遣って

背中を優しくさすってくれた









私はテヒョンさんの腕の中で

小さく首を横に振った





違う、

そうじゃない…

嫌な訳じゃない

ただ私がワガママなだけ…









A「テヒョンさん…」




TH「ん？」









ゆっくりとテヒョンさんから離れる

テヒョンさんは体は離れても

私の手をギュッと握ったまま離す事はなかった









A「ごめんなさい…」




TH「何で謝るの？」




A「…私、嫌な人間になってます…」




TH「…？」









テヒョンさんは私の目尻に溜まった涙を

親指の腹で優しく拭ってくれた

何から何まで優しいテヒョンさん

それだけで十分愛されてるってわかるのに

それなのに…

満足出来てない自分が

すごい嫌だった









TH「A？」




A「？」




TH「来週、どこ行きたい？」




A「え、」




TH「どこでもいいなら、俺が決めていい？」




A「あ、はい…」




TH「ん、わかった」









テヒョンさんはそれだけ言うと

私の手を掴んだまま歩き出す

私の言いかけの言葉には

それ以上は触れて来なかった









家に着くとすぐにリビングに向かい

夕飯の支度を始める

テヒョンさんはジンさんから

大きめの封筒を受け取って

何やら話をしていた









すごくすごく気になったけど

気にしないように視界に入らないように

そっぽを向いて料理をする

夕飯の時もテヒョンさんは

ずっと携帯を弄っていた









普段からあんまり携帯を弄る人じゃないのに

珍しくずっと見てるし操作してるから

何してるのかなって

ついつい目で追ってしまった








YG「テヒョン、食事中に携帯弄るのやめたら」




TH「…」









ユンギさんに言われて

素直に応じるテヒョンさん

早めに食事を食べ終えると

ソファーに座って携帯を見つめる









YG「あいつ、ゲームでもしてんの？」




JN「そうじゃない？」




YG「にしても弄り過ぎじゃね、」









やっぱりユンギさんも気付いてた？

食器を洗いながらも

目線はテヒョンさんで

携帯を弄っていると

いきなり着信の音がして

ソファーに座ってたテヒョンさんは

慌てて立ち上がるとリビングを出て行った









その光景も珍しくて

私は思わず手が止まってしまった




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