＃MYgirl 【03】

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午前中は溜まりに溜まった洗濯物をやったり

部屋の隅々まで掃除機をかけたり

窓の拭き掃除やフローリングのワックス掛け

おまけにキッチン周りの掃除もした




A「達成感半端ない…！！」




見違える程の綺麗さに

自分でも感心する

気が付けばお昼はとっくに過ぎていて

だけど張り切り過ぎたせいか？

疲れのせいか？食欲が湧かず…

マネージャーさんが迎えに来る時間まで

私は部屋で横になり休んでいた




マネージャーさんが迎えに来る

1時間前に起きてシャワーを浴びて

適当に化粧をする

…ッと言っても家から持って来た化粧品なんか

本当にお直し程度の物しかないから

きちんとやりたくても出来ないのが本当の所




A「家にも帰ってないなぁ…」




鏡を見ながらボヤく私

家の事も気になるし

やっぱり私はアクティブに動く仕事がしたい

部屋の中に籠ってるではなくて

スーツ着て気を引き締める仕事




「Aさーん？」




A「あ、はい！」




化粧を終えた所でタイミング良く

マネージャーさんの声がした

私は部屋を出てリビングに向かう

するとマネージャーさんは

大きな紙袋を２つ抱えていた




A「どうしたんですかそれ？」




「Aさんのお洋服です」




A「はい？」




「これに着替えて戻って来て下さい^^」




そう言ってマネージャーさんは

徐に２つの紙袋を私に差し出した

受け取る私は首を傾げながらも

部屋に戻り紙袋の中の物を取り出す




A「うわぁ…これ…ブランド物じゃん！！」




中から出て来たシンプルなドレスを見て

私は思わず驚愕(きょうがく)してしまった

名のあるブランドの商品

しかも小物から靴まで全て一式揃ってる

ドレスに袖を通すとタイトな黒のドレスで

袖と襟元はレースになっていて

サテン生地で高級感が漂っていた




A「サイズピッタリ…」




鏡に写る自分の姿を見て驚いた

一寸の狂いもなくピッタリと

体にフィットするドレス

いつ私のスリーサイズとか調べたんだ？

まさか…適当に選んでないよね？




「Aさん大丈夫ですか！？」




A「あ、はい！」




マネージャーさんの声で

ハッと我に返って

降ろしていた髪の毛は軽く纏めて

大きめのピンで緩く固定する




「いやぁ！似合ってます！！」




A「あ、ありがとうございます///」




玄関で靴を履きハンドバッグを持つと

マネージャーさんは手を叩いて喜んでいた




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