＃MYgirl 【03】

TRACK：134 ページ34

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セヨンとの電話を終えてから

私はひたすらコヌを捜し回った

雨の中、髪の毛も服も濡れてるのを忘れて

ただひたすらに走り回った




なんでこんなにムキになって

私がコヌを捜しているのか？

そんなのわからなかった

だけどなんだか放って置けなくて…

あの書き置きのメモをくしゃくしゃにしたのが

仮にコヌだとしたら…

そう思ったら何故かコヌに会わなきゃと言う

そんな思いに駆られていた




A「ハァハァハァ…もうどこ行ったの…；」




宿舎の周りは一通り見た

あと行く所なんかわからなかった

ただ雨の中…

道の真ん中で佇む私

前髪から滴る雨の雫が目に入る

化粧も雨で落ちちゃってるし

髪の毛だってビショビショ…

普段ならこんな事しないし

雨なんか大嫌いなのに…




A「スーパー？」




いつだかセヨンとコヌと3人で

スーパーに買い物に行った事を思い出した

まさかね？

だけどもうコヌと行った場所なんか

そこしかなくて…

私は最後の力を振り絞って

スーパーへと走った




びしょ濡れのままスーパーの中に入り

店内をくまなく探したけど

やっぱりコヌはいなかった




A「そりゃ…そうだ…；」




スーパーだと思った自分に笑えた

寧ろコヌの事もそうだけど

メンバーの事なんか何も知らない自分に

何だか情けなさすら感じた

みんな私を良く思ってくれてるのに

私は自分のエゴだけで彼らと向き合ってて

きちんと彼らの事を見ていなかった




A「あぁ…もう！！！」




スーパーを出て自分の情けなさに

なんだか腹が立って頭を掻き毟(むし)る

これ以上コヌを捜すのは無理だと思い

諦めて宿舎へと雨の中をトボトボ歩いた




この道で…元彼に会って…

散々な事を言われた事を思い出した

あの時はセヨンとコヌがいたから

すごい強気でいれたのに

今は何だか哀しい気分だった




A「コヌのバカ…どこ行ったんだよ」




立ち止まり小さく呟くと

シトシトと降っていた雨が

急に止んだので私は俯いていた顔を上げた




GW「何してますか？」




A「！！！！！」




顔を上げると私に傘を差すコヌがいて

私は目を丸くした

コヌは不思議そうな顔で私を見ていた




A「ど、どこに行ってたの！？すっごい捜したんだから！！」




GW「え？」




半ば逆ギレのように

体の向きをコヌの方に向き直して

私は人目も気にせず大きな声で叫んだ




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