＃MYgirl 【03】

TRACK：118 ページ18

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今、気持ちが揺らいでいるのは

きっと【必要】とされていると

自分ではっきりと感じるからだ

今までの仕事では【必要】ではなくて

【当たり前】と言う扱いだった




【 Aさんだから大丈夫よね？ 】

【 Aさんはやってくれるよね？ 】

【 Aさんに任せれば平気だよね？ 】




そんな事を言われてて

初めは素直に嬉しかった

その言葉には裏があるなんて知らずに

闇雲に仕事に没頭していた

だけど会社が倒産した時に…




【 みんな頑張ってくれてありがとう 】




その言葉に違和感を感じた

みんな？

頑張ってたのは私じゃないの？

色々、私に仕事頼んでたじゃない！

他の子は何もしてなかったじゃない！

頑張ったのは私でしょ！？




その時に思った

【必要】じゃなくて【当たり前】

やる事やるから使う

色々言う事を聞くから言う

別にそんなの私じゃなくても良かったんだ

たまたま私だっただけ

【必要】とされていると勘違いして

1人浮かれて【出来る女】を気取ってた




だけど実際は違った

だけど必要とされたくて

似たような職場を探す

次なら私を必要としてくれる…




GW「Aさん？」




それが…ハウスキーパー？

年下の子に必要とされて

ちょっとだけ喜んでる自分

何だか…すごい惨め




A「もう少し考えるけど…いつかは辞める」




そう言ってコヌを背に歩き出す

さっき捻った足が痛くて

思わず足が止まる




GW「痛いんですか？」




A「痛くない」




GW「それにどこに行くつもりです？また会場に戻るんですか？会場の場所わかるんですか？」




A「…ッ；」




コヌに言われて返す言葉がない

確かに私はどこに行こうとしてるんだろ？

そしてここはどこで…

会場は一体どこにあるんだろう？

強がれば強がる程に情けなくなる




A「もう帰りたい…」




GW「はいwwじゃ、帰りましょうww」




コヌは私の側に駆け寄ると

手を差し出して来た




GW「足、怪我してますから」




私は強がるのを辞めて

素直にコヌの手を掴んだ

そんな私の態度に一瞬驚いたコヌだけど

すぐに笑顔に戻り私の手を引いて歩き出した




GW「そのドレス…すっごい似合ってます」




A「あ、これ…ありがとう///」




GW「いいえwwAさんに着て欲しくてww」




そう話すコヌは本当に嬉しそうに

私を見て笑うから何だか少し恥ずかしかった




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