＃03 恋愛初心者

08 YCside ページ8

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うわぁ…

俺ってダセー

年下にフラれたよ

こんな結末は想像してなかった

ちょっと動揺してる




寝室に行ってベッドに横になると

奥の方でガタガタッと物音がしたと思うと

急に静かになって

俺はゆっくりリビングに向かった









YC「A？」









シーンッ…









YC「…」









乾燥機が置かれてる

洗面所に向かうと制服はなくて

俺が貸してあいつが着てた服が

ご丁寧に畳まれて隅の方に置かれてた





俺は乱暴に手に取ると

洗濯機に投げ捨てるように

放り入れた




玄関にもあいつの靴はなくて

本当に出て行って

本当に終わりなんだと思った




側にいてくれる女なんか

ごまんといるのに

なんで後ろめたさを感じるのか









そう思わされる事が

初めてでこの気持ちが何なのか

俺には理解出来なかった









リビングに戻るとさっきまでいた

ソファーにはあいつはいなくて

元からここには俺だけだったかのような

冷たい空気が流れた気がした









YC「スッキリしねぇ…」









自分から言い出したくせに

やっぱり辞めたいなんて

俺も都合の良い大人になったもんだ









〜♪









YC「ッ！？」









カウンターに置かれた携帯が鳴り

慌てて画面を見ずに電話に出た









YC「もしもし！？」




《え、ビックリ！ユチョンがワンコールで出るなんて！！笑》




YC「あ、なんだお前か…」




《なんだって何よ〜また新しい女でも出来たの？》




YC「いや、別に」









電話の主は遊び付き合いの女だった

何を期待してるんだ俺は…









《ね、今から会えない？》





YC「は、今何時だと思って…」









時計をチラッと見ると

日付が変わりかけていた









《いいじゃん〜どうせ、暇でしょ？》




YC「暇じゃねぇよ。常に暇だと思うな」




《◯◯ホテルにいるから来てよ〜》




YC「…」









気が引けたけどモヤモヤした

この変な気持ちのままでいるよりかは

まだマシかと思った









YC「別にいッi…」









ガチャン！！









YC「…？」




《ユチョン？どうしたの？》









いきなり玄関の方で物音がして

ふいに視線がそっちに向けられる









A「ユチョンさん！？」




YC「…ッ」









いきなり肩で呼吸をしながら

すごい剣幕でリビングにやって来たA

俺は電話をしていた事も忘れて

Aを見つめてしまった




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