07 ページ7
・
着替え終わってリビングに戻る
ユチョンさんは勿論いない
ソファー横に置かれた鞄を手にして
リビングを出ようとして足が止まる
ユチョンさんが入って行った部屋を見つめる
なんでいきなり突き放したの?
私が拒否したから?
でも私が受け入れると思ったの?
だって散々嫌な事言われて振り回された…
自分勝手に好き放題して
嫌われるような事しかして来なかった
それなのに付き合えだなんて変な話だし
今更、そんな事言われたって
信じられる訳がないじゃない…
A「…」
私はリビングを出て玄関に向かった
無造作に脱いだはずの靴は
綺麗に並べられてて
ユチョンさんの大きな皮靴の横に
私の小さなローファーが並んでた
A「脚、大きい…」
靴を履いて玄関を出る前にも
やっぱり振り返る私
アッサリ諦めるって事は
対した気持ちではなかったって事だよね?
なのでなんでこんな後味悪いの…
なんで私が気にしてるの…
なんかすごい悪い事をした気分…
ー ガチャ…
ゆっくりと玄関のドアを開けて
私は外に出たバタンッとドアが閉まる
何故か重たい脚を引きずりながら
私は一階に降りる為にエレベーターに向かう
A「…ッ」
エレベーターのボタンを押して
エレベーターが来るのを待つ
遅く感じるエレベーターも
すぐに来てゆっくりドアが開いた
エレベーターに乗って
一階に降りて私はタクシーを待った
A「これで…終わりなんだ…」
そう、呟いた瞬間
ユチョンさんとの出来事が
一気にフラッシュバックした
嫌な事もたくさんあった
だけどユチョンさんの言葉や
時折、見えた笑みにドキッとした自分がいた
絶対に信じられない
そう思ってた
家に連れて来た時だって
下心だと思ってた
だけどユチョンさんのあの表情が
そうではないって訴えかけてた
ー YC「俺と付き合え」
きっとユチョンさんも
一歩踏み出そうとしてたんだ
人の気持ち
人を愛する気持ち
それを知らなかったユチョンさんは
私を通してそれを知ろうとした
だけどそんなユチョンさんの勇気を
私は…
「お待たせしました」
私…
「お客さん?」
気が付いたら私は走り出してた
なんでそうなったのかわからない
体が自然と動いたんだ
・
415人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「二次創作」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ペコ(プロフ) - 一気に読んじゃいました!面白かったです!あー、今の癒しは作品読みながら妄想と現実逃避になってしまってます(笑)他の作品も楽しく拝見してます★ (2017年3月24日 0時) (レス) id: d2f2d687fb (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - るぅさん» コメありがとうございます^^ 続編検討させて頂きます! (2017年1月22日 13時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
るぅ(プロフ) - 初めまして。続編是非読みたいです。ユチョンのキャラにハマりました(笑)その後の2人のピンクな展開とか…! (2017年1月22日 13時) (レス) id: 65a2ff8c12 (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - 愛梨さん» コメありがとうございます!続編検討させて頂きます^^ (2017年1月12日 20時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
Nono(プロフ) - まゆさん» コメありがとうございます!続編検討させて頂きます! (2017年1月12日 20時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Nono | 作成日時:2016年11月16日 23時