＃03 恋愛初心者

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学園祭の準備をしながら

友人達が口々に言う

本当のユチョンさんを知らないから

そんな事が言えるんだよ









本当のユチョンさんを知ったら

きっとみんなドン引くよ！？

私だって引いてるんだから！！

少女マンガにもいないわ！！

あんなツンな奴！！

ツンと言うより完全に冷たい奴！！









友人1「勿論、彼氏さん学園祭来るよね？」




A「え、来ないでしょ！？」




友人2「嘘ダァー！！だって学園祭は一般の人だって学校内に入れるチャンスなんだよ？学校デートとかすごいいいじゃん！！」




A「そ、そう…かな…？」









絶対に言っても「仕事だから」って

バッサリ切り捨てられるのがオチ

嘘で恋人同士してたって

さすがにプライベートは関係ないでしょ









YC《行くよ、日時教えて仕事入れないから》




A「嘘でしょ…；」




友人1「ほらー！絶対そうだと思った！！」




友人2「仕事入れないからって所がもうなんか堪らないよね！！」









休憩の合間にユチョンさんに

学園祭の事をメールで送ったら

すぐに返事が返って来て

メールを開いたらこの内容で

横から割って入って来た友人達は

わいわいと何故か私より嬉しそう









友人1「返信しないの？」




A「うん、だって別に報告でしょ？話しが切れたらそこで終わりなんだよ」




友人2「でも続けてたら何か変わるかもよ？」




A「…ッ」









友人の誘いを断り切れなくて

結局、ユチョンさんに日時を送った

すると「少し遅れるけど行ける」って

スタンプ付きで返って来た









友人1「ユチョンさんって…もっと寡黙な人だと思ってたけど…そうではなさそうね？」









寡黙な人…

いや、全然寡黙じゃないし！！

寧ろ！悪魔だし！！









友人2「ね、A…顔色悪くない？平気？」




A「うん、確かにボーッとはする…」




友人1「それはヤバイって保健室行きな！？」




A「そうする…ごめんね、」









保健室…誰もいない…

なんか色々考え過ぎたせいかな？

普段、あんまり頭なんか使わないから

脳みそがパニック起こしてんだろうな…









保健室のベッドに横になると

窓からの日差しで目を細めた









こんなに外は天気が良いのに

私の心の中はどんより曇ってる…




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