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26 YCside ページ26






「ユチョンさん?」




YC「え?」




「もう打ち合わせは…終わりましたけど…」




YC「…ッ」









辺りを見渡すと誰もいない

忽然(こつぜん)とした会議室に

俺と秘書しかいなかった

慌てて席を立って会議室を出る









「お疲れですか?」




YC「いや、別に」




「でもこないだからボーッとされてる事が多く見受けられますけど…」




YC「他の仕事の事を考えてた」









会社を出てユノの店に行こうと思ったけど

すぐに足を止めて踵を返すと

秘書の車に乗り込んだ




あの日からあいつとは会っていない

ユノの店に行かなくなったから

会わないのは当然の事

2〜3日前にユノからメールが来てたけど

それすらも未だに読んではいない




今まで溜めに溜めてた仕事を

一気に片付ける事で余計な事を

考える隙を自ら与えない事にした









ー A「私をからかって楽しいですか?!経験なければダメですか!?人が嫌がる事を平気でする神経が私にはわからない!!ユチョンさんの事なんか少しも理解出来ません!!」








ー A「人を馬鹿にして!振り回して!何が楽しいんですか!?もう私に関わらないで下さい!」









確かに初めはうざったい色気のない女で

ユノにだけ対して目を輝かせてるのが

何だか癪に触ってからかったら

まさかの未経験だって事に気付き更に萎えて




それのくせして友人には

彼氏がいるなんて嘘まで付いて…

もっと困らせてやろう

自分の恥を知ればいい

世間はそんなに甘くないんだよ




そう思っていたのに…

あいつの行動の一つ一つが

俺が出会って来た女とは真逆で

それが返って新鮮に感じれて

彼氏だと偽って参加した飲み会の時も

した事のないお迎えを徒歩でしたり

した事のない恋人との馴れ初め話をしたりと

初めはつまらなかったのに

後半はそんなでもなかった自分がいた




忘れかけていた何かを

あいつが思い出させてくれた気がした




でもそう思ってたのは俺だけで

あいつにとっては俺は鬱陶しい存在で

初めて大きな声で拒まれた気がする









YC「はぁ…」




「やっぱり具合悪いですか?」




YC「いや、気にすんな」









溜め息を溢すとバッグミラーで

秘書が声を掛けて来た

具合悪く見える位に凹んでるのか?

あいつのあの一言で?この俺が?




窓から覗く流れる景色を

ただボーッと眺めていた




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設定タグ:東方神起 , 二次創作 , 恋愛   
作品ジャンル:タレント
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Nono(プロフ) - カズさん» 米ありがとうございます!マイネムから読んで頂いてるそうで嬉しいです!他にもバンタンの小説も書いてるので良かったら読んで見て下さい^^ (2016年10月28日 13時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
カズ(プロフ) - MYNAMEの小説の時から読ませてもらってます^^ 東方のお話も楽しすぎて、お世話になってます! (2016年10月28日 0時) (レス) id: 732b39cec4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nono | 作成日時:2016年8月29日 23時

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