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CM「支度しないの?」
A「嫌味…?」
CM「いや?別に笑」
A「顔が笑ってんですけど」
ソファーでグダッていると
バイトに行こうとしてるチャンミンが
私に声を掛けて来た
確かに時間的にはそろそろ支度をして
出掛ける準備をしなくちゃいけないんだけど
どうしても気分が乗らなかった
CM「別に何度もある訳じゃないし開き直るしかないんじゃない?」
A「それは…そうだけど…」
CM「じゃ、俺はバイトに行って来るよ〜」
そう言って軽く手を振り
リビングを出て行くチャンミン
そんなチャンミンの後ろ姿を見つめたまま
いなくなったと同時に私は意を決して
ソファーから起き上がって洗面所で
顔を洗って着替えを済ませる
A「化粧…しなくていいか…」
鏡に映る自分の顔を見て
ふとそんな言葉を漏らす
携帯を手に取ると
メールが1件来てて開いたら
送り主はユチョンさんだった
YC《お前の家の前にいる》
A「!?」
そのメールに私は目を見開いた
そしてカバンを持って慌てて玄関を出る
YC「どんだけ待たせんだよ」
A「な、なんで…」
玄関を出ると門の前には
白いシャツにジーパンと言う
とてもラフな格好のユチョンさんがいた
私に気が付くとポッケから手を出して
頭を掻いて気怠そう
不覚にもいつもスーツ姿しか見た事なくて
見慣れない私服姿に思わずドキッとした
あくまでも!見慣れない私服姿だから!
ユチョンさんが待っていたとか
ユチョンさんだからではなく!
見慣れない私服姿だから!!!!!
A「何してるんですか…?」
YC「何ってお前を待ってたんだよ」
A「な、なんで…そんな…」
YC「仮にも恋人設定だからだろ」
ユチョンさんの言ってる意味がわからず
私は口をポカンッと開けたまま
心ここに在らず状態
そんな私を見たユチョンさんは
いきなり手を伸ばすと私の頬をギュッと抓った
A「い、痛ッ!!」
YC「あくまで俺とお前は恋人なんだから。別々に来たら怪しまれんだろ?気使ったんだよ。感謝しろ」
A「…ッ」
抓っていた手をパッと離すと
「さっさと行くぞ」とぶっきら棒に言い
再びポッケに手を突っ込んで先を歩き出した
気を使われた事に複雑な気持ちのまま
私はユチョンさんの後ろを追いかけた
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Nono(プロフ) - カズさん» 米ありがとうございます!マイネムから読んで頂いてるそうで嬉しいです!他にもバンタンの小説も書いてるので良かったら読んで見て下さい^^ (2016年10月28日 13時) (レス) id: b0c038c85f (このIDを非表示/違反報告)
カズ(プロフ) - MYNAMEの小説の時から読ませてもらってます^^ 東方のお話も楽しすぎて、お世話になってます! (2016年10月28日 0時) (レス) id: 732b39cec4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nono | 作成日時:2016年8月29日 23時