【SVT】make a good living. (ページ13)

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Laundry_JUN ページ13

あれ、寝てるの？取り込んだばっかりなのか、タオルの山の麓ですやすや寝息をたててる彼女。少し眩しそうだけど外からの陽に当たりながら寝てしまっているAちゃんはとても気持ち良さそうで、見てるだけで頬が緩んじゃう。外のあのびゅうびゅう冷たい風さえなければ日向ぼっこは最適だもんね。

午前中、ちょうど部屋を出たら彼女はお気に入りのブランケットを抱えていて。洗濯するの？って聞いたら、移動車の中で飲み物零されたんだって。それ僕にとってもお気に入りのなのにね。可哀想。みんなちょいちょい勝手に使ってるのはAちゃんは知ってるのかな。

「僕の毛布も一緒に洗って！」

「柔軟剤、これだけどいいの？」

丁度いいから自分の部屋のベッドから薄手の毛布を持ってきて洗濯機に洗剤と柔軟剤を入れる彼女に声を掛けた。彼女は自分の洗濯の時にしか使わない柔軟剤を掲げて見せる。作戦通り。その柔軟剤使って欲しかった！香害を気にして自分のものにしか使ってないその柔軟剤はとても優しくて、安心して、清潔感のある香り。

「Aちゃん、こんなところで寝たら風邪引くよ。」

誰か来たら踏まれるよ。夜も寝れなくなっちゃうかもよ。そうは思いながらもあまりにも気持ち良さそうだから隣にごろんと体を倒して、これから畳まれる予定のタオルの山から自分の毛布を引っ張った。二人で使うには小さいね。取り込んだばかりの毛布はふわふわで、陽の光で暖かい。

起きたら一緒にタオルを畳もう。このまま二人で少しだけ寝よう。少しだけね、少しだけ。