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「もー、退いて」
「ひょっほまっへ、」
「わっ、バカ。汚い。」
横をすり抜けて出て行こうとする扉を開かないように手をついて封じた。あからさまに嫌そうな顔のAちゃんに口から歯磨き粉が溢れそうになって上を向いて言ったらまた嫌そうな顔して腕を叩いてくる。痛いよ。その細い手首を掴んで片手のまま口を濯いだ。彼女の歯ブラシの隣に自分のを立て掛けてから、袖で口をぐいっと拭って。よし、歯磨き粉付いてないね?
「おはようは?Aちゃん。」
「おはようミンギュ」
「おはよ」
「支度遅れるから離して」
「やーだ」
誰かが準備しに来たのか、扉の向こうから誰かがドアノブを回そうとするからまた手をついて、開かないようにした。今は邪魔されたくない。…あっこれあれだ、壁ドンってやつだ。扉と俺の間で板挟みになってる彼女の腰に腕を回して自由な片手でぎゅーってしてから、吸い付くみたいなぽっぽを頬にひとつ。良い効果音付き。
「ちょっと、やめて」
「俺にも俺にも。はやく。」
「やだ」
「はーやーく。開けられちゃう。」
扉の向こうからドンドンと叩かれる音を無視して突き出すみたいにほっぺを向けたら、凄い仕方無しの溜め息が聞こえて、身長的に届かないのか背伸びしてるのが視界に入る。…と思ったら両肩を引っ張られて小さなリップ音。
「、ちょっと!ばか!」
「あー惜しかった。タイミング掴めなかった」
ほっぺにAちゃんの唇がつく瞬間、顔を向けたら唇の端に当たった。あーあ。もう少し早く向いてたら唇だったのに。
Bathroom_HOSHI→←Washroom_MINGYU
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Msb - はじめまして!皆のお話それぞれにキュンとしました(*´∀`*)とくにハオちゃんのお話が好きでした…!更新大変だと思いますが、ご自身のペースで頑張ってください!応援しています(^^) (2019年3月30日 1時) (レス) id: b77b926a6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kkeul | 作成日時:2019年1月24日 22時