もう1度氷の上に。。。２【男主】【YOI】【ヴィクトル・ニキフォロフ】 (ページ13)

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リンクに通い始めて1週間が過ぎた。

ヴィーチャはいつも通り、ニコニコと俺の手を引いてリンク場に入っていく。

俺はというと、正直、嫌気がさしていた。

リンクに来て滑れたとしても、たったの30分程度しか滑ることが出来ないし、ジャンプなんてもっての外だ。

なんといっても、人の邪魔になるのが1番嫌だった。

休憩したあとに、もう1度リンクに入ってみても足の感覚がすぐになくなって、その場に尻もちをついてしまい、他の人の通路を妨害してしまう。

みんなに謝ったら、いいよ、大丈夫。と言ってくれるけど、絶対に迷惑だろう。

大好きなはずのスケートが、少し嫌いになってきた。

ヴィーチャは、俺がこんなこと思ってるなんて思ってもないんだろうなぁ。

気づいてほしいけど、言えるわけない。

困らせるだけだ。

「。。。。A、聞いてる？？」

少し俯いていた俺の視界にヴィーチャが入ってきた。

「っ！あ、ごめん。ボーッとしてた。。。なんだったっけ？」

「もー、大丈夫？しっかりしてよ〜。たいした話じゃないけど。最近、どうしたの？少し、元気無さそうにみえるけど。。。？」

「。。。うん、大丈夫だよ。体力戻ってなくて、疲れてるのかも。。。今日はちょっと休んでいるね。」

そう言うと、ヴィーチャは心配そうに俺の方を見てきた。

俺は逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。