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頭を下げると慌てたような声が頭上から降ってきた。
セ「べ、別に怒っとるわけでもなんでもないんやで？四色のリボン巻いとったからcrewの子なんかと思って声かけたのは俺の方やし。
………ちょっと焦ったんや。
センラーなら知っとるかも知らんけど、俺何度か炎上したやろ？リスナーの子に手出して、彼女と別れたんは本当の話や。馬鹿なことしたと思っとる。
だから二度はないんや。
二度目はない。
皆に迷惑かけられんから」
『そうなんですか。あの、ライブのリハ間に合わないんじゃ？』
セ「だから車やねん。もう来るで」
駅前から回り込んできた車が止まり、ドアが開いた。
さ「センラマン早く乗って。うらさんが待ってる」
坂田さんだ！
私の頭はとうとう幻影を生み出したのか、じゃなくて。生身だ。
セ「さかたんありがとうな、助かったわ。ーーーーーーーAちゃん早よ乗り。誰にも気付かれんよなな」
『え？車乗せてもらっていいんですか？』
セ「お話は………車の中でや！」
手を差し出されそれを掴む暇もなく手首を掴まれ
る。力は込めてるけど痛くない程度に手を引いて、開けられた後方座席に引き込まれた。
セ「スタッフさん、車出して！
もう平気や、この車はガラスが特殊やから外からは見えん」
『あの、大丈夫なんですか？その、部外者を車に乗せたりして』
セ「迷子ほっぽって自分だけ車乗り込めんやん。
それから電子チケット見せえ。これはもう使わん。
俺らの入る入り口から入れたる。でも関係者入り口から一般席には入れん。受付も通られへんからな。
関係者席一つ空いとったよな、さかたん」
さ「一応空いてる。ATR席の隣が一つ、でも立ち見。ずっと立ってるのきついんじゃない？」
『いえ！大丈夫です。本当にありがとうございます』
さ「んじゃ手配しとくわ。なー、Aちゃんだっけ？浦島坂田船で誰推し？」
『え？』
さ「興味あるし」
『えっと、センラーですけど、箱推し寄りです』
さ「俺のこと推しになる可能性もありってことだよな。今日のライブで坂田家になって貰えるよう頑張るわ」
何その発言。
惚れるからやめてくれ！
さ「坂田家に染めとこ。リボンの赤貸して」
『リボンですか？どうぞ』
リボンは私が両手首両足首に巻いている。色はそれぞれ赤、黄緑、金、紫だ。左手首に巻いていた赤リボンを解いて渡すと、坂田さんはそれで何かを結んで返してくれた。
さ「それでセンラマンに髪直して貰って」
それは白い髪留めだった。
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丙 - ありがとうございます。頑張りますね！ (2019年6月17日 20時) (
レス) id: c1b6b5f4c6 (このIDを非表示/違反報告)
てろち - 夢主ちゃん羨ましいなぁ…更新頑張ってくださいΣd(ﾟ∀ﾟd) (2019年6月15日 23時) (レス) id: 999d763a4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：丙 | 作成日時：2019年6月13日 20時
