お見送り ページ8
MC「CMのあとはみんなのお待ちかね、Lamのみなさんです!!」
MCの方の声を聞いて焦る。
この仕事についてから、JUNEをお見送りできなかったのは初めて。
「ちょっとLamのステージ見て来ます!!」
ジョンファン「行ってらっしゃい!」
そんなにジョンファンさんと長く話してたかな?この人の流れに身を任せちゃった。
急いで舞台袖に走ると、そこにメンバーはまだスタンバイしていた。
LEON「あっ!Aちゃんっ!」
「頑張ってね、LEONっ。応援してる!」
LEON「ありがとー!」
JUNEは自分から少し遠くて、話しかけれない。
メンバーたちと話すわけでもなく、1人で階段に座っていた。
調子悪いのかな?あー、ちゃんとお見送りできたらこんな風にならなかったのに。
スタッフ「お願いしまーす!!」
スタッフの大きな声が響き渡って、Lamのメンバーがステージに向かっていく。
「JUNEっ。」
ギリギリになってJUNEを呼び止めたのは無意識のうちで。口が勝手にJUNEを呼んでた。
JUNEは振り返って私を見たけど、何も言わずそのままステージに向かっていった。
あーなんで集中してるのに名前呼んじゃったんだろ。
逆に迷惑じゃん。
肩を落として楽屋に戻ろうとしたら、Lamのマネージャーに呼び止められた。
マネージャー「どこいったのかと思った。」
「え?」
マネージャー「JUNEがいつも通りAのスタッフ席用意してるからYOURsの方に呼びに行ったのにいないから探したぞ!」
「すみません……」
こんな時にもJUNEはいつも通り優しくて、痛いほどそれが身に染みる。
「ありがとうございます…」
JUNEが用意してくれたスタッフ席に座り、Lamのパフォーマンスを見る。JUNEはいつも通りかっこよくて、また見入ってしまった。
『Aさんっ!』
「??」
ジョンファン「僕です、ジョンファン。ここにいたんですね〜。こんな限られたスタッフ席座れるなんてさすがLamの専属ですね!」
「いつも用意してくださって…」
ジョンファン「そうなんだ…Lamのメンバーだったら誰が好きなの?」
「え?えーっとね、みんな好き!」
ジョンファンside
スタッフ席に彼女を見つけて駆け寄るけど、彼女はLamのパフォーマンスにうっとりしていた。
勢いで「誰が好きなの?」って聞いたけど、「みんな」って答えるわりにはJUNEさんをずーっと目で追ってるの気づいてないのかな?
いきなり玉砕されたわけだけど、負けじと好きでいます。もう好きになってしまったから。
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作者名:sleeping beauty | 作成日時:2018年6月14日 23時