さらけ出す ページ1
宴会もどんどんヒートアップしていく。
ユキもお酒が進んでる。
わたしもポカポカしてきてる。
ユキ「彼氏欲しいーーー！！！」
「ユキ酔いすぎだからっ！」
ユキ「なーに！彼氏いるからってそんな風に余裕ぶらないでよっ。」
三上「Aちゃん彼氏いるんだ！！」
ユキ「そうなんですよ！！勝ち組ですよ！この子は！！」
ユキがあんまり大きな声で話すから、その場にいるみんなの視線がわたしに集まってくる。
『彼氏いたんだー！』
『写真ないのー？』
『いつから付き合ってんの？』
質問が飛び交ってきた。
JUNEだって言っちゃったら大変なことになっちゃうし、今更別れたことになんてできないだろうし、もうこの視線から逃れることなんてできないだろうし、、、
「えっと…」
JUNE「俺です。」
場の空気が一瞬にして変わった。
JUNEがなぜか名乗り出た。
「えっ、JUNE？？」
JUNE「こいつと付き合ってんの、俺です。」
『まじかよ！！！』
『全然気づかなかったー！』
『お幸せに！！』
周りの皆さんの反応はまさかのお祝いムードで。
わたしも少し、いやかなり動揺した。
すぐ騒がしく戻る会場を見て、わたしとJUNEが付き合ってることなんて、この人達にとってはそう大きいことではないんだなって実感することができた。
JUNE「外、出よ。」
「あっ、うん。」
部屋を出ると近くにはバルコニーがあって
外の空気をたくさん吸うことができた。
バルコニーの縁に肘をついて韓国の夜景を眺めるJUNEの隣にわたしも肘をついて並んだ。
「さっきの、平気だったの？」
JUNE「あー、うん。大丈夫だよ。」
JUNEは視線を夜景から動かさず、どうってことないような様子で話した。
JUNE「みんなこーゆーの慣れてるんだよ、よくあることだから。スタッフ同士がくっついてもみんなに隠してなかったし、メンバーに彼女できてもみんなに紹介してた。協力してくれるんだー。」
「じゃあなんで隠してたの？」
JUNE「Aが燃えるかなって。笑」
子供みたいに笑って、わたしの方を見るJUNEは月明かりに照らされて凄く色っぽい。
JUNE「あ、そうだ。今日はいっぱいキスさせてもらう約束なんだった。」
「え！？ここで？家帰ってからでしょ？？」
JUNE「酒入ってるから我慢できない。今がいい。」
「ちょっ…」
スイッチが入ったJUNEはわたしの腰に手を回してきて唇が触れるか触れないかの距離でわたしを焦らした。
「恥ずかしいっ。」
JUNE「ご褒美。ちょうだい。」
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作者名：sleeping beauty | 作成日時：2018年6月14日 23時
