スカウト ページ4
コンコンっ
マネージャー「？！はいっ。」
マネージャーがドアを開けるとそこにはスーツ姿の男の人が２人女の人が１人いた。
ユキ「なにあの人たち…」
マネージャー「何の御用でしょうか…」
？「お願いがあって来ました。mix magicエンターテイメントのキム・インソクです。」
一番強そうな男の人が前に出てきて、名刺を礼儀正しくマネージャーに渡した。
マネージャー「と言いますと…」
インソク「今話題のメイクアップアーティストを譲って頂きたいのです。」
マネージャー「え！？」
まさかの展開に部屋中がザワザワしている。
そしてこの人が話しているメイクアップアーティストとやらはきっとわたしのことだろう。
インソク「我が会社の社長があなたのメイクの惚れ込んでいます。移籍して専属契約という形で我が会社に来ていただけないでしょうか？」
「え！？いや…あの…」
インソク「お金はいくらでも払います。」
わたしはお金のためにこの仕事をしてるわけじゃない。JUNEや、Lamのメンバーのみんなが大好きでその人たちをわたしの力で少しでも輝かせてあげたいが為にこの仕事を続けている。
唐突にお金の話をされて戸惑った。
マネージャー「ま、まあ、こんな話があったということを一旦持ち帰らせて頂けませんか？この子も考える必要がありそうですので。」
インソク「そうですね。またご連絡差し上げます。」
「ありがとうございました、、、」
スーツ3人組が出て行ったのを見て私はため息をついた。
JAY「JUNEいいのかよ。」
JUNE「俺が決めることじゃない。Aが答え出す。」
JAY「それはそうだな…」
マネージャー「とりあえず、今日の仕事に向かおうか。下にバンが停まってるからそれに乗っててほしい。」
「「はい。」」
Lamのみんなの元を離れるのは絶対に嫌だ。
でも、他のアーティストの方々をメイクさせてもらえるんだったら派遣してほしい。
そういう気持ちはあった。
これが自分の答えかどうかもう少し練る必要がありそうだけど。
わたしの中でひとつ答えが生まれていた。
マネージャー「どうするつもりだ？」
「マネージャー、わたしのこと派遣してくれませんか？」
マネージャー「は？」
「Lamのメンバーの元は離れたくないです。このスタッフチームからも抜けたくないです。でも他のアーティストのメイクをする機会があるのであれば、挑戦したい気持ちは山々です。」
マネージャー「わかった。そのように伝えておこう」
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作者名：sleeping beauty | 作成日時：2018年6月14日 23時
