9.展開 ページ9
IDOLiSH7に出会ってから、毎日幸せだった。
路上ライブも全部通った。
近くで見るとかっこよすぎて無理なので、程よい距離で毎回手を振った。
毎日公式ホームページを見て、新しい情報がでるほど、飛び上がるほど嬉しかった。
早くデビューしないかな。
早く新しい曲出さないかな。
早く、テレビに出て、IDOLiSH7の素晴らしさを世界中のみんなに伝えたい。
その事ばかりで頭がいっぱいだった。
「次のLIVEいつなんだろう…」
学校でも、気がつけばその言葉を呟いていた。
涼夏「またIDOLiSH7？だっけ？ そんなにかっこいいー？」
「みんなすっっごくかっこいいよ！」
涼夏「私は圧倒的にTRIGGER派！！ 楽さん、抱いてっって感じ……」
「あ、はは………確かに、八乙女さんかっこいいもんね……」
涼夏「え、なに？ Aも楽さんの良さがわかってきた？！ というか、なんか意味深……なにかあったな？！？！ 」
「私はアイナナ一筋ですー！！！ あと別に何も無いからーー！？！」
やはり友達というのは察しがいい。
一番気付いてほしくないところに気付いてしまう…。
昨日TRIGGERに会ったなんて、絶対に言えない…。ていうか、八乙女さんのラビチャ知ってるなんて恐ろしいこと絶対に言えない…！！
仕事を辞めて、普通の一般人として過ごして、普通の高校生みたいにアイドルを追っかけて。
八乙女さんに自分の話をした時に気付いたのは、思ったよりもあの頃の事を乗り越えてきているということ。
数年前なら話すどころか、考えるだけでも辛かった。
今は全然、懐かしいと思えるようにまでなってる。
IDOLiSH7のおかげで乗り越えられたんだ。
キラキラしてて、何事にも一生懸命。
どんなに会場に人がいなくても、来てる人には全力のパフォーマンスを届ける。
なにか言われたわけでも、劇的な変化があったわけでもないけれど、間違いなく、IDOLiSH7が助けてくれた。
「涼夏も、今度の路上ライブ一緒に行こう！ 絶対好きになるから！」
これから、IDOLiSH7はどうなっていくんだろう。
毎日CDを聞いて、新しい彼らを想像して、自分も一生に毎日を輝かせていた。
でも、こんなことになるなんて。
こんなことになるなら、ずっと苦しんでいた方が良かった。
なんで、こんな、急に…
頭でその言葉がループする。
みんなのすすり泣く声。
線香の匂い。
目の前の、2つの棺。
「これから、私はどうすればいい…？
教えてよ、お父さん、お母さん…」
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津々里 捺貴(プロフ) - たかめいさん» ありがとうございますー！！頑張ります！！！！ (2020年4月2日 2時) (
レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
たかめい(プロフ) - この作品とっても好きです！これからも更新頑張ってください！ (2020年4月2日 0時) (レス) id: 651a3f3b57 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 気付いたら10000hit…ありがとうございます！更新まばらで申し訳ない！ (2020年3月19日 17時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 1000hitありがとうございます！ (2020年2月28日 1時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - あまりにもアイナナでるの遅いですけど、出ますから！！！安心してのんびりお待ちいただければ！！！ (2020年2月21日 23時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：津々里 捺貴 | 作成日時：2020年2月14日 3時
