7.ひとまず ページ7
事務所の人「Aさん、もうすぐ事務所着きますけど、車庫入れ前に先降ります？ 駐車場からちょっと歩くでしょ？」
「あ、はい。それでお願いします。」
事務所の人「はーい」
Aすみません。今事務所にころなのであとでまたご連絡します。
またあとで
なんて都合がいいんだろう、と自分でも思う。
だが事実なものは仕方がない。
ここからは、プライベートの領域になるんだから、今は仕事を最後までやらなければ。
「お先に失礼します。ありがとうございました」
事務所の人「はーい、お疲れ様ー」
事務所に着いて車を降り、少し駆け足で事務所に入る。
この時間、もう受付のお姉さんも帰宅し、警備の人と両親。報告などをしに来たマネージャーくらいしかいない。
こんな時間に事務所にいるのは随分久しぶりな気がした。
「お父さん、無事に終わって戻ってきたよー」
社長室に顔を覗かせて見ると、まだまだカップにたっぷりとあるコーヒーを飲んでいる父の姿が見えた。
いつも向かい側のデスクに座る、母の姿はない。
「あれ、お母さんは？」
秋冶「ああ、もう少しで戻ってくると思うよ。今モデルの送迎に行ってもらっててな」
「忙しそうだね。今日も夕食作り置きしてあるから、あとで食べてね。今日はあっさりな唐揚げにしてみました」
秋冶「いつもありがとう。そういえば、滝君はどう？ Aから見て。 売れそう？」
「うん。現場に慣れてきても、いい緊張感を持って仕事してるーーって感じ？ 今日もプロデューサーに凄い褒められたよ」
秋冶「ああ、あの人か。それなら良かった。彼には頑張って稼いで貰わなきゃなあ！ははは」
事務所とは関わりがないけれど、こうやって身近な人達が人気がでて、生活が豊かになっていくのを見ているのはとても嬉しい。
これはまた今度、事務所全体になにか差し入れするかなあー！
秋冶「あ、これ今日のバイト代な」
「え、いいの？ 丁度欲しいものあったんだ！」
秋冶「珍しく食いつきがいいな。なにか好きなものでも出来たのか？」
「最近お披露目したばっかりのアイドルがね、いい感じなんだ。そのCD買いたいなーって思ってたから」
秋冶「へえ…！そうか、そうか！お前がまたアイドルに興味を持つなんてなあ…！」
「うん。」
「…………もう、大丈夫だからね。お父さん。気にしてないよ」
自然に出た言葉だった。
本当は大丈夫ではないけれど、思ったよりもサラッと出てしまった。
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津々里 捺貴(プロフ) - たかめいさん» ありがとうございますー！！頑張ります！！！！ (2020年4月2日 2時) (
レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
たかめい(プロフ) - この作品とっても好きです！これからも更新頑張ってください！ (2020年4月2日 0時) (レス) id: 651a3f3b57 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 気付いたら10000hit…ありがとうございます！更新まばらで申し訳ない！ (2020年3月19日 17時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 1000hitありがとうございます！ (2020年2月28日 1時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - あまりにもアイナナでるの遅いですけど、出ますから！！！安心してのんびりお待ちいただければ！！！ (2020年2月21日 23時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：津々里 捺貴 | 作成日時：2020年2月14日 3時
