42.彼らが泣いた日 ページ41
山守「じゃあ僕、入院の手続きしてくるから。ついでにコンビニで色々買ってくるよ。欲しいのあったらラビチャして！」
「うん、ありがとう」
山守は涙を乱暴にスーツの袖で拭き、いつもの様子で病室を出ていった。
それと同時に、携帯の通知が鳴る。
そういえば、今日はアイドリッシュセブンがテレビに出る日だ。
それも忘れるくらい、仕事とレッスンで精一杯だった。
IDOLiSH7、初めてのテレビ出演。
それもミュージックフェスタだなんて…。
この前の野外ライブの影響で、じわじわとIDOLiSH7の人気が出てきているのがわかる。
好きなアイドルの人気が出ることほど、ファン冥利に尽きることはない。
いずれ敵になるとしても、私がずっと彼らを好きということは変わらないと思う。
だって彼らはこんなにもみんなを幸せにしてくれるアイドルなのだから。
朔「A！！」
「朔…？ どうしてここに…って、ああごめん！約束すっぽかしちゃったよね？！ ごめん、ほんと…」
病室のドアが勢いよく開く。
そして息を乱して汗をかく朔が入ってくる。
顔が真っ青で、私よりよっぽど病人のようだ。
「だ、大丈夫？！」
朔「問題ない…。それより、倒れたって…」
「ああ、えっと…過労です…」
朔「……は？」
「いやあ、ここ最近、学校と社長の仕事に加えて、ダンスレッスンと基礎筋力作りとかしてるからね…寝る時間無くて……ははは…」
朔「………」
沈黙が走る。
絶対すぐ怒られると思っていたのに、こんな風に溜められると、どんな怒りか降ってくるのかとビクビクしてしまう。
「おこってる…よね……？」
朔「……どちらかと言えば、呆れてる。何だよ過労って。うちのクラスのやつでも倒れるやつなんて居ないぞ」
「あはは…ごめんなさい」
ため息をつかれる。
心配して急いで来てくれたのに、原因は過労ですって言われたら、誰だって呆れたくもなる。
私自身ですら驚いているのだから。
「あ、アイナナの番だ」
テレビから、IDOLiSH7という言葉が聞こえて見てみると、緊張した面持ちのみんながいた。
そりゃ、初テレビでお客さんも入ってて、カメラに囲まれたら緊張もする。
その緊張を上手く自分のものに出来るかが勝負だ。
朔「俺達も、出たよな」
先に口を開いたのは朔だった。
そう。
プリムラも、その昔ミューフェスに出演した事がある。
今となってはいい思い出だ。
さあ、頑張って、IDOLiSH7。
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津々里 捺貴(プロフ) - たかめいさん» ありがとうございますー！！頑張ります！！！！ (2020年4月2日 2時) (
レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
たかめい(プロフ) - この作品とっても好きです！これからも更新頑張ってください！ (2020年4月2日 0時) (レス) id: 651a3f3b57 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 気付いたら10000hit…ありがとうございます！更新まばらで申し訳ない！ (2020年3月19日 17時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 1000hitありがとうございます！ (2020年2月28日 1時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - あまりにもアイナナでるの遅いですけど、出ますから！！！安心してのんびりお待ちいただければ！！！ (2020年2月21日 23時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：津々里 捺貴 | 作成日時：2020年2月14日 3時
