31.手拍子 ページ30
″MONSTER GENERATiON″から始まったライブは、MCを重ねながらどんどん熱狂の渦に包み込まれていた。
だが、天気は私達の熱気を笑うかのようにどんどん悪くなっていく。
″Joker Flag″が始まったとき、ついに雨が降ってきてしまった。
ファンは手早くカッパを着て、雨に負けじと腕を振り、歓声をあげる。
この熱気が冷めることはなかった。
陸「ありがとうございましたー！……次で最後の曲になります！」
「もう最後…？！ やっぱりライブは時間が経つのが早いよ…」
涼夏「ライブの時だけ時止まれ！！って本気で思うよね…」
陸君、結構息上がってるけど大丈夫かな。
風も結構あるし、雨でステージはビシャビシャ。
山守「あ、あれやっぱりテレビ中継用のカメラですよね」
「うん。地方ローカルだけどね。無事にラストまで終わるといいけど…」
陸「ぜひみんなで歌ってね！ それじゃあ聞いてください！」
始まったのは、″Dancing∞BEAT!!″。
トリにふさわしい、テレビにも映えそうな曲だ。
なにより、IDOLiSH7の良さが詰まってるような気がする。
ああ、みんなカッコイイ。
こんな雨なのに、ずっと笑顔だ。
まるであの大雨の日の路上ライブみたいだ。
ピシャーン！
雷が会場を包んだ。
そして、今まで光を放っていたステージが一気に真っ暗になり、音楽も止まってしまった。
山守「停電…？近くにに落ちましたね…」
涼夏「え…？ せっかくサビ前だったのに…。アイナナ大丈夫かな…」
「うっすら見えるけど大丈夫そう。それより、ここからどう立て直すかじゃないかな。中継を止めるわけにはいかないし、かと言って歌えない」
山守「社長なら、どうしてます？」
「歌が届かないなら、違う武器を。暗いのなら、また違う武器を。そうやって武器を増やすから、アイドルはアイドルになるんだよ」
「この状況なら、私はきっと…」
すると、ステージにスポットライトが当たる。
その中央にいるのは、ダンスが得意な環君だった。
「…………スポットライト当てられちゃったら、どんな状況でも身体が疼いちゃうもんね」
ステージ上で、環君のダンスが始まる。
それと同時に手拍子が聞こえてくる。
会場に、徐々に広がる手拍子。
それにどんどん観客が圧倒されていくのがわかる。
「アクシデントも味方にしちゃうんだもん。 頭でやろうとしても、こんなに完璧にものにするなんて……」
7人だからできるライブ。
それを私1人で…。
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津々里 捺貴(プロフ) - たかめいさん» ありがとうございますー！！頑張ります！！！！ (2020年4月2日 2時) (
レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
たかめい(プロフ) - この作品とっても好きです！これからも更新頑張ってください！ (2020年4月2日 0時) (レス) id: 651a3f3b57 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 気付いたら10000hit…ありがとうございます！更新まばらで申し訳ない！ (2020年3月19日 17時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 1000hitありがとうございます！ (2020年2月28日 1時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - あまりにもアイナナでるの遅いですけど、出ますから！！！安心してのんびりお待ちいただければ！！！ (2020年2月21日 23時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：津々里 捺貴 | 作成日時：2020年2月14日 3時
