15.約束 ページ15
「パパー！！ なんかあったー！！！」
秋冶「ああ！ それはだめだよ！ それは内緒だから！！」
「ママにないしょ？ パパ、わるいことしてるー！！」
秋冶「悪いことはしてないよ？！ うーーーん。これはね、パパとAだけの秘密の鍵なんだよ」
「ひみつのかぎ？？？」
秋冶「うん。パパの宝物がたくさん入ってるんだ」
「たからものー！！！」
秋冶「Aが大きくなったら、この鍵をあげるからね。 その時は大切にしてくれる？」
「うん！たいせつにする！！」
秋冶「ありがとう。それまでパパが預かってるからね。宝物は、どんどん増えちゃうものだからね」
「わかった！！！やくそく！！！」
秋冶「約束！」
そして、あの時お父さんはたしかあそこに…………
1度家に帰ると山守に伝えると、もう遅いからまた明日にするように言われたので、そうすることにした。
お父さん、整理整頓が大の苦手だから、あの時鍵を閉まっていた場所と変わってないといいんだけど……
「おはよう。お母さん、お父さん。」
朝。
事務所に行く前に、仏壇の前で手を合わせる。
社長になりました。
また、アイドルになります。
応援してね。
鍵はテレビ台の下の棚に入っていた。
大切な鍵を隠すのに、そんな身近なところに入れるなんて、変わり者のお父さんらしいと思った。
その鍵を握りしめ、事務所に今日はのんびり歩いていく。
事務所についてみると、まだ事務所の鍵は空いていなかった。
一応山守家に帰ったんだ。よかった。
また私のせいで泊まっていたらどうしようかと思っていたから、今日はゆっくり来てくれるともっと安心なんだけど。
社長室の電気をつけて、中に入る。
ドキドキしながら、例の棚の鍵を開けた。
中から出てきたのは、ざっと数えて50枚ほどある大量の手紙と、4つのUSBメモリ。
社長室のPCにUSBメモリを差し込むと、3つは中には所属タレントを自己分析した資料から、会社の株式についての情報、個人的に仲良くしてくれている人や取引先の連絡先など、今欲しい情報の全てが入っていた。
残りのひとつは、アルバムとビデオだった。
私が生まれたころからの成長記録や、アイドルとして活動してた頃の映像など、雑なお父さんにもこんな丁寧にまとめられるくらい器用な1面も持っていたらしい。
大量の手紙は、どちらかと言うと私に向けた日記のようなものに近かった。
なんとも暖かい日記だった。
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津々里 捺貴(プロフ) - たかめいさん» ありがとうございますー！！頑張ります！！！！ (2020年4月2日 2時) (
レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
たかめい(プロフ) - この作品とっても好きです！これからも更新頑張ってください！ (2020年4月2日 0時) (レス) id: 651a3f3b57 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 気付いたら10000hit…ありがとうございます！更新まばらで申し訳ない！ (2020年3月19日 17時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 1000hitありがとうございます！ (2020年2月28日 1時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - あまりにもアイナナでるの遅いですけど、出ますから！！！安心してのんびりお待ちいただければ！！！ (2020年2月21日 23時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：津々里 捺貴 | 作成日時：2020年2月14日 3時
