36.突撃 ページ35
山守「市井朔君。社長も知ってる通り、プリムラのときは郊外の中学に通っていましたが、高校はこちらの寮がある学校に入ったようです」
「その情報はどうやって見つけてきたの…？」
山守「あらゆるコネを使って調べました！ ギリギリ合法なのでご心配なく！」
「聞きたいのはそういう問題じゃないんだけどな…」
市井、朔。
その響きを久しぶりに聞いた。
ちょっと前までは、嫌でも顔を合わせていたのに。
山守「というのは冗談で、彼は彼自身の音楽活動を始めたみたいですよ。名前でエゴサかけたらすぐでした！」
「朔が……そうだったんだ…」
私が普通の人間になろうとした、この2年半。
私の進む道を後押ししてくれた朔は、どんな2年半を過ごしていたのだろうか。
どんなことを考え、感じたんだろう。
気付いたときには一緒にいて、それからずっと一緒に育ってきた。
どんなときも一緒で、お互いの考えていることが常に分かっていた。
でも今は、その真逆。
たった2年半の期間はこんなにも大きかった。
「…こわいな……会うのも、頼むのも怖い」
山守「社長が辛いなら、僕が交渉に行きましょうか…？」
「ううん。それじゃ怒られること増やすだけだから…」
山守「それもそうですね…」
怖い反面、幼馴染としてはどう成長しているのか気になる部分はある。
会わなくなる前、成長期が始まったところだったので、どんどん身長も伸びて、身体付きも変わっているだろう。
綺麗な顔をしているから、小さい頃は同級生にからかわれたこともあったが、きっと立派な男性になっているんだろうな…。
「明日、学校終わりに朔の学校にいってみるよ。きっと長期戦になるだろうし、思い立ったならすぐ、ね」
山守「わかりました。 明日は僕いないですけど……応援してます！！！」
「うん。頑張るよ」
いや、確かに想定はしていた。
でも、こんなに想像通りになるの？！
「だから、本当に知り合いなんです！！ 連絡先が分からないからここに来ただけで…」
教師「やばいファンはみんな知り合いだって言うんだよ！！ ……全く、どいつもこいつもどこで嗅ぎつけてくるんだか」
「ファンとかじゃなくて、本当に市井朔の友達なんです！！ 連絡先わからないのも事情があって…！」
朔の通う学校には、一般コースと芸能コースがある。
もちろん朔は芸能コースだが、まさか出待ちのファンだと思われるなんて………
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津々里 捺貴(プロフ) - たかめいさん» ありがとうございますー！！頑張ります！！！！ (2020年4月2日 2時) (
レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
たかめい(プロフ) - この作品とっても好きです！これからも更新頑張ってください！ (2020年4月2日 0時) (レス) id: 651a3f3b57 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 気付いたら10000hit…ありがとうございます！更新まばらで申し訳ない！ (2020年3月19日 17時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - 1000hitありがとうございます！ (2020年2月28日 1時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
津々里 捺貴(プロフ) - あまりにもアイナナでるの遅いですけど、出ますから！！！安心してのんびりお待ちいただければ！！！ (2020年2月21日 23時) (レス) id: d056fe19a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：津々里 捺貴 | 作成日時：2020年2月14日 3時
