雨。ar ページ8
「あ、ごめん。電話だ。出てくるね。」
と、いのちゃんが席を立ってから数十分。
もうすぐ予鈴がなってしまうので俺は呼びに行くことにした。
「…いのちゃん、どこだ?」
「うん、ごめんって。」
「あ、いのちゃ、」
「ふふ。そんな距離じゃないんだからさ。またすぐ会えるって。そんときゃ、たかぎが奢れよ?____たかぎって云ってるじゃん。もぅ、俺の滑舌バカにすんなよ。」
そっか。いのちゃんにも友だちがいるんだ。
もしかしたら、彼氏かもしれない。
いのちゃんにとっては、あの距離なんて、何でもないのかもしれない。
そう思うと胸がギューッとして涙が出てきてその場を立ち去った。
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美鈴(プロフ) - 和香(わか)さん» ありがとうございます!更新がんばります。 (2018年11月4日 18時) (レス) id: 1a688288fb (このIDを非表示/違反報告)
和香(わか)(プロフ) - いいと思いますよ。 更新頑張って下さい! (2018年11月4日 16時) (レス) id: d00ba15efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みすず | 作成日時:2018年6月22日 18時