雨。 ar ページ16
家に着いていつもどうり開かないであろう扉を、開かない前提でグッと引っ張った。
…開いてる。可笑しい、開いてるはずがない。だって今日はめかしこんでたし、明らかに仕事行きますって感じだったのに。
「母さん、いるの?今日は仕事じゃ__」
リビングに入ると、空き巣に入られました。という感じの状態だった。
部屋の隅に、黒い影。近づいてみると、¨それ¨はピクリと動いた。
「ごめんなさい。あの女(ひと)に連れてこられて。その、言い訳じゃなくて、あの___」
警察に連絡して大事になるのも、こいつを締め上げるのもめんどくさい。
「何も、盗ってない?」
確認するように聞くと、彼(彼女?)は首を縦にふった。
俺はそいつを家の外に放り投げて家のロックをかけた。
もう一度、リビングに戻り散らかったものをもとに戻し、割れた食器を新聞紙に包んでマンションのゴミステーションに放り投げた。
ガシャン。
その音に反応した猫や鳥は逃げて行く。二度とこんなことにはなりたくないという意味を込めて、皿が入った袋を思いっきり蹴った。
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美鈴(プロフ) - 和香(わか)さん» ありがとうございます!更新がんばります。 (2018年11月4日 18時) (レス) id: 1a688288fb (このIDを非表示/違反報告)
和香(わか)(プロフ) - いいと思いますよ。 更新頑張って下さい! (2018年11月4日 16時) (レス) id: d00ba15efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みすず | 作成日時:2018年6月22日 18時