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追いつく/そらちぃ ページ28

「暇すぎる」

「Youtube見れば?」

「それすらもめんどくさい」

「なんだそれ」



学校が終わり制服のまま幼なじみのそらの家にお邪魔している。

ベッドの上から机の前の椅子に座っているそらを見てふと思ったこと。




「...なんか、ちっちゃくね?」

「うるさ。Aよりはでかいし」

「そりゃそうでしょ、性別違うんだから。」

一本とられた、みたいな顔でちらっと見てくるからふっと笑ってしまった。

「てかえいちゃんがそらの分も大きくなってる気が」

うーん、と曖昧な返事をされた。






「そういえば今日来ないのかな」

いつもならえいちゃんもこの場にいるはずなのに。




「あぁ。今日は来ないでって言っといたから。」

「...え?」


意味深なことをさらっと言う。



「え、なにケンカでもしたの。」

「いや、違う。」









このごろ、なんか邪魔









「......は、何言って」



「全部Aが気付いてないだけ」





率直に教えてくれなくて余計に心配になる。









「まさか、えいちゃんもだとはね。」





「意味分かんない、ちゃんと教えて。」









「俺はAのこと好き」









場の空気が一瞬あり得ないほど静まり返った。









「...冗談やめて」




冗談な訳ない

と椅子から立ち上がって隣に座った。







「いくらなんでも幼なじみに好きな女の子取られるのはつらい。」

手を握られる。







その手はびっくりするくらい大きくなっていて。

小さな時に繋いだあの手ではなかった。









「Aがどう思うかは分かんないけど」


うつむきながら、言葉をつむぐ。



「気付いたら、Aのこと今までとは違う目で見てた。」


「......そら。」






それは、きっとえいちゃんも同じだよ、









「えいちゃんより先にこの気持ち伝えたくて」




だって、

そしたら、えいちゃんに言われた時も俺のこと思い出すでしょ。









3人で過ごす時間も、

そらを見る目も、

えいちゃんを見る目も、

いつの間にか私の中で止まってしまっていたみたいで。


2人の中では止まることなく進んでいて。






私も早く追い付かないと。









もう彼らのことは幼なじみとして見てはいけない。

疲れた時は/jiro→←---



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設定タグ:Youtuber , はじめしゃちょー , カリスマブラザーズ   
作品ジャンル:恋愛
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黒蝶舞夜 - 桐崎栄二君と妹さんとの取り合いってできますか…?できるならお願いします! (2017年3月22日 6時) (レス) id: e11ce2b783 (このIDを非表示/違反報告)
つゆ(プロフ) - 黄色さん» 遅くなってごめんなさい!書いてみました!かんたくんサイドですが良い感じに書けたと思います(?) (2017年3月13日 17時) (レス) id: a62b1469fd (このIDを非表示/違反報告)
黄色 - 水溜りボンドはいけますか?シチュエーションは彼女が熱出して一緒に病院行くっていうやつで。寛太君でお願いします。 (2017年3月12日 13時) (レス) id: 136afa95e4 (このIDを非表示/違反報告)
つゆ(プロフ) - suzuさん» ありがとうございます、そう言ってもらえると嬉しいです! (2017年3月7日 7時) (レス) id: a62b1469fd (このIDを非表示/違反報告)
suzu(プロフ) - はじめまして!いつも楽しませてもらってます!ジョージのお話が個人的に大好きです。これからも頑張ってください! (2017年3月7日 0時) (レス) id: 2e43b98772 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つゆ | 作成日時:2016年9月25日 14時

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