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「…えっと、どうしたの？」
体を縮ませて返事をする少年に、私は精一杯の笑顔を見せた。
「急にごめん。身の回りにそのゲーム、やってる人いないから、ちょっと気になって」
そう言いながら、私は鞄の中を漁る。証拠品があった方がいいだろうと思ったからだ。それに、そうしたほうが場が和むと、直感的に。少年のものと色違いの白色のゲーム機を取り出し、そのゲームの画面を見せる。
“そのゲーム”、とは、バトロワ系のゲームで、中一のころ、寂しさ紛れにやり込んでいたゲームだ。やり込むうちに作戦を立てたり、独創的な戦略を考えたりできるという魅力におちていった。結構長い間やっているので、レベルも高いし、信憑性は高いと思う。
「それで、急で悪いんだけど、一回でいいからフレンドになってチーム戦一緒にやってほしいんだ」
「……え？」
「初心者用のクエストで、フレンドとチーム戦をやるっていうの、あるじゃん？ 私ずっとフレンドできなくてそれ、まだ達成されてないんだ。クエスト欄にずっとビックリマークついてるの気持ち悪いし、何より報酬ほしいから、お願いできる？」
否、初心者クエストの達成は二の次だ。確かに今装備に金かけすぎて金欠なのは否めないけれど、本当はこの陰キャ君と友達になりたいというだけである。本当にこんなことで友達作れるのかと半信半疑に思われるかもしれないが、私には頷けるという自信があった。
まず、私とこの少年はかなり似ている。だから、私に置き換えて考えてみればいい。私だったらきっと、この人本当に強いのかなとか、私より弱いんだろうなとか思いながら凄く悩むけれど最終的に断らないと思う。でも、相手が私の想像以上に強かったら、きっとそのあと何度もゲームに誘う。この少年も、同じはず。
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露萩(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます😁💕 その様にご応援いただけて誠に光栄です🙌🏻😭 更新の励みになります💕 (4月29日 11時) (
レス) id: 59536f34c0 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新が待ち遠しい……文才も神ってますね!!夢主様の設定とか諸々好きです💞応援してます!! (4月29日 10時) (レス) id: aa3c92bdc8 (このIDを非表示/違反報告)
露萩(プロフ) - 時雨さん» コメントありがとうございます😁💕 そういう風に言っていただけて光栄です🙌🏻 更新の励みになります💪🏻 (4月7日 14時) (レス) id: b331db759b (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - とても面白かったです！いままで読んできた作品には無いようなキャラとの距離感でこの後の展開が気になって仕方ありません…！更新楽しみにしてます！！ (4月7日 13時) (レス) @page20 id: 301607acc2 (このIDを非表示/違反報告)
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