騒ぎの翌朝は物静か ページ6
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かおり:…ん…?もう、朝……?
小鳥のさえずりで、僕は目を覚ました。
かおり:あ、そうか、ここは…
自分の部屋ではない部屋。
ここが、
土方さんの部屋だったということを今思い出した。
それと同時に、昨日の夜の出来事も一緒に蘇る。
狂気に我を忘れた隊士。
斬られた腕の痛み。
かおり:怪我、しちゃったな。
羅刹隊士から受けた右腕の傷口を巻いた包帯が見える。
恐る恐ると、腕を動かしてみると血はかなり出ていたけど
骨にも神経にも異常なくなんの支障もなさそうだ。
かおり:やっぱり、キレイに治ってる。
かなり深く斬られ血を出している割に痛みを感じないので
まさかと思い包帯を解くと
傷口はキレイに治っていた。
かおり:・・・・
しかし、もう一度包帯を結び直す。
気を取り直して、借りていた布団をキレイにたたみ
今頃みんなは何をしているのだろう。
あれから、伊東さんと山南さんはどうしてるんだろう。
起きたついでだ。
広間に向かうことにした。
土方さんの部屋から出て、広間までたどり着くまで
かおり:(誰ともすれ違うことがない?)
小さな違和感を抱きながら
広間にたどり着き入ろうとした時だった。
ちょうど、中から伊東さんが出てきた。
そこには、意外な組み合わせの平助と斎藤がいた。
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作者名:つやか | 作成日時:2022年5月6日 11時