薄桜鬼貴方に出会うーpart8ー (ページ4)

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羅刹と山南さん-2 ページ4

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山南：くくっ…そうです、血がほしい。
私の身体が血を欲しているのです。

山南さんが、手に取った僕の血を口に含む。

藤堂：もう許せねぇ！いくぜ、新八っつぁん！左之さん！
原田：おう、一度にかかるぜ！
土方：…いや、待て！

今すぐにでも取り掛かろうとする3人を制止する土方さん

永倉：なんだってんだ、土方さん！？
土方：山南さんの様子がおかしい
山南：…んぐうあああ……ああああ！！
永倉：お、おい……山南さん、どうしたんだ？

急に、苦しみだした山南さんに皆が困惑した様子で
山南さんを見つめる。

山南：…ん、……んん、わ、私は、一体？

血を口にした山南さんの瞳に理性が戻った。
髪の色も元の黒髪に戻っていく。

千鶴：さ、、山南、さん？
かおり：山南、さん？

驚きのあまり、目尻に涙を浮かべながら
山南さんを見つめる。

山南：雪野…くん。わ、私は一体、何を…？

そう言いながら、掴んでいた僕の手を離す山南さん。

千鶴：良かった！正気に戻ってくれたんですね！？

本当によかった。
幹部の人同士が斬り合いにならなくて。

でも、どういうことだろう。
一体、どうして山南さんは元に戻ったのだろう。