局長の思いと千姫の思い ページ26
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反対したのは土方さんだけじゃなかった。
近藤さん以外の全員が口々に異論を唱える。
山南:せめて、誰か一人、立ち会うべきでしょう。
あちらも君菊さんに来てもらえばいい。
近藤:まあ、いいじゃないか。
近藤さんは、幹部たちの顔を見回す。
近藤:この子たちは、無茶なことはしないよ。
ちゃんと道理をわきまえた子たちだ。それに、雪野くんの腕前なら雪村くんの護衛としても大丈夫。
なあ、雪村くんに雪野くん。
千鶴:はい。皆さんを裏切るような真似はしません。
かおり:はい、もしものときは、千鶴を守ります。
沖田:仕方ないなあ、近藤さんが言うんじゃ。」
沖田さんの言葉が、みんなの気持ちを代弁していた。
局長の決定の重さ・・・もあるのだろうけど、それ以上に、近藤さんの人柄だろう。
山南:彼女たちだけになった途端、そのまま彼女を連れ去る。・・・なんてことはないでしょうね?
山南さんがお千ちゃんに念を押す。
お千:心配は無用です。私は風間たちとは違います。
千鶴:・・・大丈夫です。お千ちゃんが、悪い人じゃありませんから。
かおり:そんなことをするような子には見えませんが。
お千:ありがとう。千鶴ちゃん、かおりくん。
お千ちゃんは、優しく微笑んだ。
かおり:では、局長のご好意甘えて部屋を変えましょう。
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作者名:つやか | 作成日時:2022年5月6日 11時