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鬼の副長と局長の判断 ページ25

×××

君菊:土方さんは、どうお考えです?

お千ちゃんの隣で控えていた君菊さんが、口を開いた。

君菊:風間たちの力を承知している土方さんなら、姫のお話、おわかり頂けるんじゃありません。
千鶴とかおりをこちらに渡してくださいな。
土方:それとこれとは話が別だ。

君菊さんの微笑みが凍り付く。

土方:相手がどんだけ強いかどうか知らねえが、俺たちが新選組の名にかけて守るってこととは、関係ねえ。
それに、俺たちが鬼だというのは、認めるが、別に信用したわけじゃない。信用する義務もない。
かおり:(まあ、土方さんの言い分もわかる。信用する義務はないし、それに完璧に守りきれるわけではないしな)
君菊:無礼な物言いですね。千姫様は、鈴鹿御前様の血を引くーーーー。
お千:君菊、おやめなさい。
今そのようなことを言っているときではありません。

お千ちゃんは、あくまで穏やかにしかし反論を許さない態度で制止する。

山南:私も、土方君に同意します。彼女には、まだここにいてもらわないと困りますしね。

山南さんの言葉を聞いて、君菊さんはきっと睨みつけていたのだろう。
が、なにも言わなかったのお千ちゃんの手前だからだろう。

お千:そうですか・・・。困りましたね。どうしても、承知しては頂けませんか?

腕組みをして考えていた近藤さんが口を開く。

近藤:・・・雪村くん、雪野くん。君たち自身はどう思うんだ。
千鶴:わ、私は・・・まだなんとも・・・。
かおり:・・・僕も、急すぎて判断がしづらいです。

近藤:ふむ、そうか。
我々の前では、何かと話にくいかもしれないな。千姫と話してくるといい。
かおり:え、。
土方:近藤さんっ、そいつは・・・?

局長の、その判断の意図するものとは。

局長の思いと千姫の思い→←嬉しさと心苦しさ



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作者名:つやか | 作成日時:2022年5月6日 11時

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