鬼の始祖と無力 ページ23
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お千:千鶴が純潔の鬼の子孫であれば、風間が求めるのも道理です。
鬼の血筋が良い者同士が結ばれれば、より強い鬼の子が生まれるのですから。
・・・。
かおり:少し、いいでしょうか。
お千:なんでしょう。
かおり:千鶴ちゃんが、鬼の子孫で狙いもなんとなくわかったんですけど。
近藤:嫁にするつもりだってことは
かおり:僕が狙われる理由は?苗字は、雪野だし。
名だって、かおりで。千鶴、千姫、風間千景のように千の字もないよ?
お千:天霧や不知火もいますよ。
かおり:強い鬼同士というなら、僕が狙われるのは一体。
お千:あなたは知らないのですね?「雪野」というのは、鬼の一族の中でももっと高位の立場。
鬼の始祖とも呼ばれる一族の子孫ですよ。
かおり:・・・・?
鬼の始祖でもあり、子孫?
高位の立場?
お千:つまり、私や風間たちより更に強い鬼の血を継いでいるのです。
かおり:・・・初めて知った。
お千:なので風間は、必ず奪いに来るでしょう。
今のところ、本気で仕掛けてきてはいないようですが、遊びがいつまで続くかはわかりません。
あれが、遊び・・・。
あの強さで遊び。
この言葉を信じるなら、本気になったときの強さが予想できない。
お千:そうなったとき、あなた達が守りきれるとは思わない。
たとえ、新選組だろうと、鬼の力の前では無力です。
永倉:なあ、千姫さんよ。
無力ってのは、言い過ぎなんじゃねぇか?
原田:新八の言う通りだ。
そいつはちっとばかし、俺たちを見くびりすぎだぜ?
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作者名:つやか | 作成日時:2022年5月6日 11時