東と西 鬼の一族 ページ22
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お千:今、西国で最も大きく血筋のいい鬼に家と言えば、薩摩の後ろ盾を得ている風間家です。頭領は、風間千景。
千鶴:風間千景・・・。
かおり:西では風間家。東はもしかして・・・・
お千:かおりちゃんは察しがいいわね。そう、東側で最も大きな家は雪村家。
千鶴:えっ!?
不意に自分の家名が出てきたのが驚いたのか、千鶴は息をのむ。
お千:雪村家は、滅んだと聞いています。
ですが、その子はその生き残りではないか。私は、そう考えています。
千鶴ちゃん、あなたには特別強い鬼の力を感じるの。
千鶴:そんな・・・だって、私は・・・。
千鶴は、困惑したように狼狽えていた。
お千:ううん、あなたは鬼なの。ごめんね・・・これは間違いないの。
確信に満ちた言葉に、広間は静まり返った。
僕もそうだが、新選組幹部の人たちももちろん
千鶴自身にも、それぞれに思い当たることがあったからだろう。
風間たちが、千鶴を狙った理由。
そして、僕をも狙った理由。
普通の人は違うことを知っている。千鶴は・・・・傷の治りが早いこと。
あえて触れることを避けてきたこの真実を目の前に突き付けられたのだろう千鶴の瞳は揺れている。
あれ?僕は関係ない気が・・・してきたのだが
雪村と雪野
千鶴とかおり
なので、苗字が似ているだけで名前にだって
お千ちゃんと千鶴、風間千景のように千の字は入っていないのだが
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作者名:つやか | 作成日時:2022年5月6日 11時