薄桜鬼貴方に出会うーpart8ー (ページ20)

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意外な正体ページ20

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お千：実を申せば、この私も実は人ではありません。
私も鬼なのです。

お、鬼？
お千っちゃんが・・・？

お千：本来の名は、千姫と申します。

本来の名。真の名を源氏名とかで隠しているのかな？
そんなことを考えていると
お千ちゃんは優雅に一礼した。
まるで、やんごとなき身分の姫君みたいだった。

失礼ながら、初対面ではそんな雰囲気を感じられなかったから。
その所作に見惚れてしまった。

？：私は、千姫様に代々仕えている忍びに家の門で御座います。
土方：なるほどな。やけに愛想がいいと思ってたが、てめえの狙いは最初っから新選組の情報仕入れることか。
？：さあ、何のことに御座いましょう？

土方さんににらまれても、彼女は少しも動ぜず、にっこり笑って小首を傾げてみせる。

永倉：おい、知り合いなのか？
原田：よく見ろ、新八。君菊さんだ。
島原で会った時と服装が違うが、顔が同じだろ？
永倉：な・・・何ぃ！？

あんまりびっくりして、永倉は後ろにひっくり返りそうになる。
そのあと、まじまじと君菊さんの顔を見つめている。
視線に気づいて、にっこりとほほ笑む君菊さん。

なるほど、それは情報が入りやすいだろうな。

お千ちゃんの話はまだ続く。