薄桜鬼貴方に出会うーpart8ー (ページ13)

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僕の気になること-2 ページ13

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かおり：あ、はい。その…伊東さんが、隊を離れるって聞いて…。
斎藤に平助も行っちゃうってこと聞きました？
沖田：聞いたよ。
次に会う時は、殺し合いかな

顔に微笑みを浮かべたまま、総司さんはあっさり言った。
私は、言葉がなかった。

かおり：殺し合いって、本気なんですか？
相手は、あの平助と斎藤なんですよ？
沖田：もちろん、彼らが敵にならないのなら、斬る必要はないけどね。でも、もし新選組の敵になるのなら…容赦はしない。
かおり：でも、今までずっと仲間だったのに…。

総司さんは、結構冷淡な所があるとあ思っていたけど

沖田：僕らは人斬り集団の新選組だから。
仲良しとか、気が合う仲間だったとか、そういうのはどうでもいことだよ。
………それが僕の仕事だしね。

ここまで言って彼はこれでこの話はおしまいというような表情を浮かべる。

沖田：それより、昨日は大変だったって聞いたけど。

総司さんは、昨日の夜の騒ぎの際は居なかったけど。
誰かから聞かされたのかな？

かおり：そうですね、皆には大きなご迷惑をおかけしました。
昨日の騒ぎがきっかけでこうなったのですから。
沖田：あの騒ぎがなくても、こうなってたと思うけど。

そう言いながら、
彼の手がまるで壊れ物に触れるように
大事なものに触れるように
僕の右の二の腕あたりを撫でる。

沖田：痛かった？

そう言いながら、どこか虚ろな瞳にも見える。

かおり：大丈夫ですよ。
総司さんの言葉がなかったら、誰か助けを呼ぶという事もできなかったですから。
沖田：そう、僕が助けに行けていたら…。

そう言いながら、彼の手が頬へと伸びる。

沖田：自分を大切にね。
かおり：それは、総司さんにも言えたことなのですがね。

春先の暖かな風が僕たち二人の間をかける。