伊東さんと意外な登場 ページ1
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やはり騒ぎを聞きつけた人が他にもいた。
?:な、なんなんですか、これは!?
遅れて現れたのは、伊東さんだった。
土方:ちっ
土方さんは、聞こえるか聞こえないかくらいの舌打ちをする。
伊東:そこの隊士はどうしたんですか!?あぁっ、部屋を血で汚すなんて!
なんて下品なっ!!
伊藤さんの声も表情もひきつっている。
伊東:幹部がよってたかって隊士を殺して…説明しなさい!一体、何があったんです!?
沈黙する幹部の人達、
伊東さんの甲高い声だけが響いた。
?:皆、申し訳ありません。私の監督不行届です。
千鶴:さ、山南さん。
井上さんの後ろに隠れていた様子の千鶴が驚いたように声を上げる。
というか、来たら駄目でしょ…千鶴ちゃんや
しかし、平然としているけど
僕も、彼がここに姿を見せたことに驚いた。
いつもの山南さんなら。
自分は隠れていたほうがいいと、判断したように思うんだけど。
案の定、伊東さんはますます大きな声を出した。
伊東:さ、さ、ささ、山南さん!?
な、なぜ、あなたがここに…!!
流石の伊東さんも、山南さんの登場に驚愕の表情を浮かべて口をぱくぱくさせている。
ずっと、死んだと聞かさていたのだから、無理も無いだろう。
山南:その説明は、後ほど。とにかく、この場の始末をつけなくては。
羅刹隊を任させている山南さんとしては、
こんな形で暴走してしまった隊士が出たことに、
責任を感じているのか、沈痛な面持ちだった。
永倉:山南さんのせいじゃねぇよ。
藤堂:薬の副作用、ってやつなんだろ?しかたねぇって。
伊東:ちょ、ちょっと、どういうこと!?
薬?一体何の話、山南さん!?
山南:…この県に関して、お答えできません。
伊東さんの相手は山南さんに任せて
今のうちに右腕を手当しないと。
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作者名:つやか | 作成日時:2022年5月6日 11時