好き ページ5
兵藤side
ミカンを食べるAを見つめていると、Aは少し困ったような表情を浮かべた。.....可愛い。
小さい時からずっと一緒にいて、傍にいるのが当たり前だった。
好きになったのはいつか、もう覚えてないけど。
いつでも笑顔で俺の隣にいてくれる、そんなAが好きで好きで堪らなかった。
現に今、こうして俺の近くにいてくれて凄く嬉しい。
頭を撫でてくれた時なんて、頰が緩みそうになるのを必死に堪えていた。
「....もー、あんまジロジロ見んなよ。やっぱミカン食べたいんだろ。ほら、あーん」
....Aからのあーんなんて、小学生の時以来だ。
俺は一瞬固まった。が、すぐにあ、と口を開けた。
ポイッとミカンが放り込まれる。
「美味いっしょ」
そう言ってニカッと笑うと、またミカンを食べ始めた。
...やっぱ、Aと一緒にいる時が一番落ち着く。
その言葉は声に出ていたらしく、Aはポカンとして俺を見つめていた。
Aの視線を俺が独り占めしている。ずっと俺だけを見ていればいいのに、なんて事まで考えてしまう。
Aは「何だそれ」と少し可笑しそうに笑った。
「でもありがと。私も清春といる時間、けっこー好き」
ブワッと熱が上がった気がした。
俺、いま絶対顔赤い。Aに見られたら死ぬ。確実に死ぬ。それを隠すために布団に潜り込んだ。
え、いきなり何!?とAの声が聞こえたけど、もうこの際無視だ。
「変な清春...熱のせいでやられちゃってんなコレ」
お前何気に失礼な事言うよな。
そう言った後、「じゃあ今日は帰るね。ちゃんと寝てろよ」とAは部屋から出て行った。
....眠気なんて吹っ飛んだ。
俺はすぐ起き上がって、スタジオへと向かった。
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ゴリラ好きの人間。(プロフ) - ちょんちょんさん» 返信が遅れてしまい、本当に申し訳ありませんでした!!コメントありがとうございます!何とか今後の展開を考えて、必ず更新しようと思います!! (2018年4月28日 5時) (レス) id: 841557aa5a (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ好きの人間。(プロフ) - 夏さん» 返信が遅くなり、本当にすみませんでした!私もボールルームの小説書いてる人少ないなと思いこの小説を作りました!兵藤くんの可愛さは世界を救います(( 更新したいと思っていますので、もうしばらくお待ちください!誠に申し訳ありません! (2018年4月28日 5時) (レス) id: 841557aa5a (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ好きの人間。(プロフ) - 陽炎さん» 返信が遅れて本当にすみません!!実はなかなか続きが思い浮かばなくて....自分の文才の無さに絶望する日々です。でも、必ず更新しますので、その時はどうかこの作品をよろしくお願いします! (2018年4月28日 5時) (レス) id: 841557aa5a (このIDを非表示/違反報告)
ちょんちょん(プロフ) - とても面白くて今後の展開が楽しみです!!!!大変かもしれませんが更新待っています!!頑張ってください! (2017年9月12日 1時) (レス) id: 7453cbe907 (このIDを非表示/違反報告)
夏 - ボールルームへようこその小説書いてくれる人少ないから書いてくれて嬉しいです!!それに面白い!!兵藤君可愛いですよね♪更新期待して待ってます。頑張ってください (2017年9月11日 18時) (レス) id: aa30bcca2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゴリラ好きの人間。 | 作成日時:2017年7月17日 20時