初めて交わした言の葉 ページ4
私はふいっと竜崎先生の方に行き、腰をかけた。
「なんじゃ、もう終わったのか?」
「いいえ、自分でできるからって断られちゃいました」
「もしかしてリョーマか?」
「リョーマ?」
指を差す竜崎先生。
そこには、1人でストレッチをしているあの白キャップの人。
私は頷いた。
「リョーマはそういうやつなんでな、大目に見てやってくれ」
私は気に入らなかった。
「ああいう人、嫌いです」
「(人1)らしくないぞ」
「…正直言ってあまり男の人が好きじゃないんです」
「ただそれだけか?」
その言葉に私はバッと竜崎先生の方をみる。
何でもお見通し…ってわけですか。
思い出したくない過去。
「そんな暗い顔して、Aどうした?」
「何でもなーい!!」
私は水蓮にとびついた。
次の仕事はボールを投げる事だった。
私はもういちど、重い足取りで
あの人のところに向かった。
「よろしくお願いします」
私がそう言っても無視するその人。
いいから投げて、とでも言いたげな眼差し。
私はボールを投げた。
くそー…なんで私がこんな目に…
「あ」
白キャップの人が口を開いたかと思えばそれで
気づいた時には私の足に、ボールが直撃。
と言っても、別のコートからだった。
私は自然にしゃがみ込んだ。
痛くて、立てないんですけど。
痛くて、自分の体重、支えられないんですけど。
その時、私の体は宙に浮いた。
「…あの、おろしてくれませんか」
「おろしたら、アンタ、歩けないでしょ」
白キャップを深くかぶっていたから顔があまり
見えなかったけど、今度は違った。よく見えた。
綺麗な顔立ちをしている。
保健室に連れて行ってくれるんだろう。
コートを出た時、女の子の声がきゃーきゃ聞こえた。
「あの、体重重くありませんか」
「重い」
「じゃ、おろしてください」
「それはムリ」
「どうして」
「だって、アンタ、女だし。傷、残ったら嫌でしょ。
それに、俺が飛んできたボール、当てようとしたけどムリだったから」
もしかして、助けようとしてくれたの?
「ありがとう…」
「別に」
短い会話だった。
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二葉和紀(プロフ) - わー!!面白かったです!もしよかったら続編書いてほしいです! (2014年2月17日 11時) (
レス) id: b8b70e0d3d (このIDを非表示/違反報告)
紅林(プロフ) - 面白いですwその後とか見たくなりますねw (2013年10月14日 2時) (レス) id: d9c0f2187b (このIDを非表示/違反報告)
なーちゃん☆(プロフ) - kaminaさん» ありがとうございます(^-^)/頑張ります!! (2013年7月15日 12時) (レス) id: 1df1de37d5 (このIDを非表示/違反報告)
なーちゃん☆(プロフ) - アリスにゃんさん» ごめんなさい(⌒-⌒; )今調べましたが違う作者様の作品です。なーちゃん♪様の作品ですよね?私はなーちゃん☆なので違うんですよね笑ごめんなさい( ´ ▽ ` ) (2013年7月10日 17時) (レス) id: 1df1de37d5 (このIDを非表示/違反報告)
なーちゃん☆(プロフ) - 灰音♪さん» ありがとうございます(^-^)/続きかきます!! (2013年7月4日 19時) (レス) id: 1df1de37d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーちゃん☆ | 作成日時：2013年4月18日 16時
