ー恋の交響曲ー越前リョーマ

20話 初めての経験をさせてくれたキミ。 ページ28

ーサイドなしー

中学1年生になった柚はある人が気になっていた。
"越前リョーマ"帰国子女で英語ペラペラ、テニスがうまくて
1年のスーパールーキー。

柚は可愛くてモテてたため
越前リョーマが自分のことを好きなのかと勘違いしていた。
そして、柚もバレー部のスーパールーキーだった。

「越前くん…あのね、私、好きなんです。貴方の事が」

思い切ってした告白。
人生で初めての告白で人生初めて好きになった人だった。

「…興味ないから」

柚の恋はそこで儚く散った。
人生初めての失恋だった。

「越前君…じゃ、きっと私を好きになってください!私、絶対に
越前君に好きになってもらいます!」

「…頑張って」

「…はい!!」

人生で1番、心があったかかった。
リョーマはこのドキドキが恋とは知らずに。

それから柚のアタックが始まりリョーマはどんどん
柚に惹かれていった。
そして柚もまた、どんどんリョーマを好きになった。

ある時、柚は保健室で手の甲がバレーで腫れてしまったため
テーピングとして包帯を巻いていると利き手を巻いてたため上手く巻けず
包帯が落ちてコロコロと転がっていた。

「あ…」

追いかけるとそこにリョーマがいた。


「…それで、バレーの時に腫れちゃって…」

リョーマに包帯を巻いてもらっている間
なぜ腫れたか訳をリョーマに話していた柚。


「リョーマ君」

柚はリョーマの名前を初めて呼んだ。
ビックリしたのかリョーマが手を止める。

「私「リョーマでいい」

柚が言おうとすると阻止するようにリョーマはそう言い
またこう言った

「あのさ、俺、最初あんたの事正直苦手だった。
でも今はあんたの顔みないと元気でない

だから付き合ってほしいんだけど。」

「…もちろん!」

柚は初めて付き合うことになった。

そして初めてキスをした。



それは中学2年、初春の候

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