9 ページ9
朝。
鳥の鳴き声が聞こえる普通の朝。
でも普通じゃなかったのは、となりに風磨がいること。
顔を覗くと、まだ寝ているようだった。
いつもあんなに騒がしいのに、こうしてみるとカッコいい。
カーテンの隙間から入る日光に照らされた、風磨のきめ細かい肌。
思わず、その寝顔にキスをした。
・
・
自分でも驚いてさっと顔を離す。
「・・・何やってんだろ。」
思わず深いため息。
ベットから抜け出そうとした。
すると何かが私をつなぎとめた。
振り返ると風磨は目を開けて私を見てた。
「おはよう。」
何食わぬ顔で挨拶してきた。
ばれたかもしれない。
「あ、・・・うん。おはよう。」
「ねえ。」
「ん?」
「何でキスしたの?」
やっぱりばれてた。
「いや、うん。
そのー・・・深い理由はないんだけどね。」
「なんだよ。」
「いやー・・・えっと・・・。
したくなった・・・、そう!したくなったの!!」
自分が嘘を付けていないことに気づいた。
「は?」
まずい。
やらかしたかも。
「なに?
・・・それって、告白?」
・・・!
「いやいやいやいやいや・・・
ないよー・・・うん。」
早く逃げちゃえと思って、手をほどいて反対を向いたけど、
ってか私ってこんなに嘘下手だったかな・・・。
「きゃ!!」
ぐっと手を引っ張られ、ベッドに戻された。
・
・
風磨が寝ている隣に倒れ、ちょっと上にある風磨の顔を見つめた。
「バレバレなんだけど。
俺、
・・・好きだよ。Aのこと。」
・
・
「・・・うん。
え?」
「好き」
「は?」
「好き。」
「な・・・?」
「だから、好きだって。」
「私を・・・?」
「うん。
・・・一緒にいたい。」
・
・
・
「私も、
・・・かもしれない。」
457人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふーあ(プロフ) - すごく面白かったです!風磨メインでのお話をまたみたいです…これからも頑張ってください! (2019年8月18日 13時) (レス) id: 75ae983ccf (このIDを非表示/違反報告)
みさたん(プロフ) - すごくこの物語に惹き込まれていてもたってもいられなくなってコメントしてしまいました笑とても面白くて風磨が虐めてる人のお人形さんになるってところはほんとに主人公の気持ちになって泣いちゃいました!笑この作品大好きです!いきなりコメント&長文失礼しました (2016年3月5日 16時) (レス) id: 03e52af548 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - すごくおもしろかったです!風磨くんがすごくかっこよかったです...! (2016年1月23日 2時) (レス) id: 537d6e607a (このIDを非表示/違反報告)
れい - 来夢さん» ありがとうございます!!ほんとですか?私もふまけん推してるので今度書きますね!本当にありがとうございます!!! (2016年1月18日 18時) (レス) id: 34956ac3a0 (このIDを非表示/違反報告)
れい - るあさん» ありがとうございます!ドキドキさせられました?良かったです!! (2016年1月18日 18時) (レス) id: 34956ac3a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れい | 作成日時:2015年12月12日 15時