大嫌いな彼【轟焦凍】 (ページ11)

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きゅうページ11

早くも空が赤くなって来た

空の色が綺麗で観覧車に乗るには最高の時間帯
2人は乗ろうという話になっていたので行くことにした

「観覧車か〜初めてかも」

「そうなのか？」

「なんかずっとジェットコースター乗ってるから観覧車乗ったことないんだよね、あはは」

「俺とが初めて…」

「っ何その言い方！恥ずかしいからやめて…」

顔を赤らめながら言う迷夢に轟は謝った

「わぁ〜！綺麗！！ほんっとに来られて良かった〜」

「そう思ってもらえてよかった」

迷夢は少し気まづそうに聞いた

「轟は、さ…なんでそんなにすぐ付き合えるの、？」

「そんな事より迷夢は俺の何処が好きなんだ？」

話を逸らされた迷夢は顔を顰めた

「…1番好きなのは、優しいところ。

前の訓練で危なかった時、守ってくれた姿が凄くかっこよくて、話してみても優しくて、

気づいたら…

好きになっちゃってた」

恥ずかしい事を言っていると自分で自覚していても止まらず、赤くなった顔を隠そうと下を向いた

「…A」

名前を呼ばれた事に驚き顔を上げると目の前に轟が立っていた

と思ったら向き合うように迷夢の膝に座った

「え…ちょ、何！？」

表情が変わらない彼を見つめていると片手で首元のボタンを外した

「何してるの、？…っ！！？」

轟は何も言わずに首元を舐めた初めての変な感覚に襲われる迷夢はどうしても声が漏れてしまう

「と、どろき…何、やって……いﾞｯ！？」

「……」

急に痛みが走った
どう言う状況なのかよく分からず涙が零れてしまう
立ちながらその涙を親指で拭う轟

「何…したの、？」

「…別に、怖がらせたな、悪い」

窓に反射した自分を見てみると首元辺りが少し赤い
何でこんなことをしたのか分からない迷夢はボーっとしていた

「Aはまだ知らなくていいすまない」

「泣いちゃったけど嫌じゃ無かった、かも…」

そう言った瞬間スタッフさんが来て終わりの合図をしてきた

急いで服を整え観覧車を後にした