Nightmare Game～人の不幸は夢の味～ (ページ9)

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Survive by cycling. ページ9

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ホナツ「……よし、行くよ」

自分の妹が死んだ事を確認すると、再度走り出す。
Pは、そんな無慈悲な自分のオリジナルを見て、少し悲しそうに呟く。

P「……わたしはともかく、キミは人の心を持つべきだと思うなぁ……」

ホナツ「ゴミは捨てる、課題はやる、敵は倒す。邪魔なものは片付けるのが大切、でしょ?」

P「断捨離的思考が過ぎるよ……」

ホナツ「じゃあアンタはこの場の全員を救おうっての?」

P「いや、救いはしない。そして、殺しもしないよ」

ホナツ「頭悪ぃの……早めに楽にしてやればいいのにさ」

そんな会話をしていると、やがて階段を抜ける。
長い階段の代わりに目の前に広がったのは、急斜面。
少し前では、ソリのようなもので怪物から逃げる者も見えた。

ホナツ「はぁ!?ソリとかズッル!!」

P「…………」

ホナツ「アンタもなんか言いなよ!あぁもう怪物が……」

P「……ソリ、かぁ……ふふ、面白いなぁ……」

ホナツ「ねぇちょっと!?聞いてんn」

P「ところでオリジナル、サイクリングに興味は?」

ホナツ「……は?」

ホナツとPがどうやってこの斜面を切り抜け、生き残ったか。答えはひとつ。

ミハの能力をコピーして、鋼鉄自転車を作ったのだ(能力参照)。

P「ふぅーーーーーっ!!たぁのしぃねオリジナルぅぅぅぅ!!」

ホナツ「テンションたっか……(でもこれもプログラムの感情なのか……ちょっと可哀想ね)
……てかいつの間にミハの能力コピーしてたの?」

P「あーそれ?オリジナルと妹ちゃんに会う前にちょっとコピっといた」

ホナツ「……私の能力一応コピーしとく?」

P「おやおやどーしたのさ急に」

ホナツ「別に?ただの知的好奇心だよ」

P「あは、わたしの言いたかったセリフコピーしないでよー。ま、ありがとね」

そう言うと、Pはホナツに触れる。ピコン、と言う音と共に、コピー完了と言う文字がPの頭上に浮かび上がる。

やがて、2人はゴロゴロゴロ、となにか大きなものが転がってくる音に気付く。
ホナツが振り向くと、そこには、超高速回転をしながらこちらに向かってくる怪物の姿があった。

ホナツ「ｽｰｯ……」

P「……うん」

ホナツ/P「「終わった……☆」」