Nightmare Game～人の不幸は夢の味～ (ページ7)

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I want to be a human. ページ7

*

怪物が襲ってくる。
追いつかれれば死ぬ。
それだけで、人間というのは恐怖を感じるものだ。

＿人間は、の話だが。

P「すごいね。この怪物は疲れを感じないのかな」

ホナツ「の、呑気ね……妹が死んだのに」

P「……あ、死んだの?ふーん」

ミハル「ふ、ふーんって……!死んだんだよ!?もう二度と会えないんだよ!?」

P「それオリジナルに言ってみたら?同じような答え方すると思うよ」

ホナツ「……まぁね」

ミハル「……お姉ちゃん達、人の心ないの?」

P「今更何を」

まるで機械のように淡々と答えるP。
まぁあながち間違ってはいないが。

……一見すれば人間の少女に見えるPだが、その正体はバグである。
それ故、思考回路はあるにはあるが、それが正常なものかと言えばそうでも無い。どこか死生観が壊れているのだ。

ホナツ「……というかアンタ、殺したくないって散々言ってた癖に、死んでいくのは大丈夫なのね」

P「わたしが殺した訳じゃないし、そもそも死には慣れているようにプログラムされてるからね」

ホナツ「やっぱアンタ頭のネジ飛んでるわよね。しかも1、2本じゃなくて50本くらい」

P「えー、人殺しに言われたくなかった」

ミハル「ねぇ人の死を何だと思ってるの!?」

ホナツ「人は死ぬよ」

ミハル「うんお姉ちゃんの場合向かわせてる側だよね!?」

P「まーまー落ち着きなさいな」

楽しそうに笑うように見えているが、これもプログラムされてるからだ。
なので、Pには本当の意味では感情がない。喜怒哀楽が存在しないのだ。

＿わたしは何も感じない。

＿それでも、感じるフリだけでもしていたい。

＿人間になりたいからね。