Nightmare Game～人の不幸は夢の味～ (ページ18)

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一方Pは、左側の道を進んだ。
しばらく走っていると、試験会場のような場所に着く。

P「何ここ……」

そこは、壁に沿ってパソコンの設置された部屋だった。パソコン一つに付き一つ、電気椅子のような椅子がある。おそらく、脱落者はこの電気椅子で殺されるのだろう。

P「パソコンで何をするんだろ……とりあえず座るかぁ」

Pが軽く座ると、シートベルトのような拘束具が、Pの腰に巻き付く。少し動いてみるが、ビクともしない。

P「……逃がしはしない、って感じの匂いがぷんぷんするよ。ま、逃げる気はないんだけどね。
……ヘッドホン……これを着けるのかな」

すると、ブゥン、という音と共に、パソコンが起動する。そして、ヘッドホン越しに無機質な声が聞こえた。

『ようこそ、挑戦者のP様。
これから、貴方に5つの問題を解いて貰います。
1問正解毎に“本戦”のステージに近づきますが、もし不正解だった場合は、貴方の生存権を剥奪させて頂きます』

P「……つまるところ死ぬ、ってことねぇ……」

ナイトメアゲーム、怪物、回廊、不可解な現象、本戦……。Pの頭の中で、様々な言葉が繋がってゆく。しかし、まだ分からない事が多すぎる。

『制限時間は、1問につき1分。カンニング等の不正行為が判明した瞬間、生存権を剥奪させて頂きます。

それでは……開始です』

ディスプレイに映し出される問題。その問題は、やはり1問目だからなのか、そこまで難しくもなく、しかし簡単でもない問題であった。

P「(なるほど、これは頭脳ステージで……ならオリジナルが進んだ方は運動系のステージかな。と言うかなんで筆記テストにしなかったんだろ。それに、こんな“普通の電子機器”を使ってちゃ……

＿わたしみたいなのに逆手に取られるってのに)」