正直者は馬鹿を見る。and the big liar is_ ページ16
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ホナツ「……ぷふっ、あっはははは!!ねぇ聞いた!?「あなたは悪くない、勝手に死んだのはアイツだ」って!!もう笑いが止まらないよ!!あははははは!!」
P「やっぱりキミってクソだよね」
部屋を出て少し経った後に聞こえたのは、そんな会話だった。ホナツは、先程の涙は何処へやら、走りながら笑い狂っていた。
ホナツ「よく学びなさいよ、人間モドキ。ひとりが言い始めたら皆も同じように言う。これこそが、人間の薄汚れた協調性よ」
P「……折角味方をしてくれたのに、やな言い方をするね」
ホナツ「だって、普通怪しいと思わないの?何の突拍子も無く、少女の前にいた男が死んだ。私なら怪しむわよ。なのに、アンタが何も悪くないと言ったら、誰ひとり怪しまずに私の味方をした。平和ボケって怖いわねーw」
P「……怪しんでた人もいるかもしれないじゃん」
ホナツ「でも多数派は私の味方よ」
P「さいですか」
適当に返され、少し機嫌を損ねたのか、しばらく2人は無言で走っていた。
かなりの距離を走ったであろうホナツは、少しバテ始めていた。一方のPは、先程ホナツに否定された、この空間の正体についてまた考えているようで、体力的にはまだまだ余裕そうだった。まぁ、バグなのでほとんど疲れを感じないからだが。
そんな2人の前に、Y字路が現れる。恐らく、分岐ステージだろう。
P「分かれ道ねぇ……オリジナルはどっち行く?」
ホナツ「んー……何でもいーや。ナイフ倒れた方で」
ナイフを召喚し、地面に軽く落とす。ナイフは2、3回跳ね、右側を指した。
ホナツ「右にする」
P「ならわたしは左にしよっかなー。……分かってると思うけど……」
ホナツ「心配ご無用、死なないわよ」
P「いやそうじゃなくて……」
ホナツ「んじゃ、行ってくる。まだ死ぬんじゃないわよ、お互いに」
P「……うん」
Pの話を全部聞かず、ホナツは右の道を進み始めた。
P「_お願いだから、これ以上キミによる被害を増やさないで欲しいな……ま、もういないし……いても聞きやしないか」
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イカノシヲカラ@深海に住む一般人/Skag?(プロフ) - クロロフィル@深緑の指揮者/あるりーすさん» まぁ闇に生きる人間なんで(急に厨二) (2022年10月22日 17時) (レス) @page7 id: 23a9d9ad0e (このIDを非表示/違反報告)
クロロフィル@深緑の指揮者/あるりーす(プロフ) - 皆いい感じに闇あっていいなぁ…それに比べてうちはねぇ…() (2022年10月22日 17時) (レス) id: e7bd3124a7 (このIDを非表示/違反報告)
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