one question. ページ13
*
P「……はい、ストップー。もう良いよ、オリジナル」
ホナツ「あ、そう?案外早かったわね」
意外そうに呟くホナツ。彼女が怪物に爆弾を発射している間に、自転車はかなり進んでいたようだ。
P「で、さっきのおかしなことについて教えてあげるよ」
ホナツ「お、やった」
P「……オリジナル、1回目の爆弾を発射したときに、なにか気付かなかった?」
ホナツ「え……?……当たったなー、としか……」
Pは、呆れるように笑いながら、持っていたガムを口に放り込む。
P「んむ……そうじゃなくて、煙」
ホナツ「……ケムリ?」
P「そ。見てた?」
ホナツ「まぁ、見てたけど……それが何?」
ガムを噛み締めながら、はぁ、と息をつく。
P「……煙はどこに行くでしょーか」
ホナツ「は?上っしょ」
P「なら、室内で煙を焚いたらどうなる?」
ホナツ「……天井に煙が溜まる」
P「さっきの煙はどうだった?」
ホナツ「…………」
風船となったガムが、音を立てて破裂する。
P「……ご察しの通り、ここはれっきとした室内だ。でも、煙は天井に溜まらずに上がり続けた。……まぁ、途中で消えたけどさ。いやそれはどうでもいい。
とにかく!私はひとつの仮説を組み立てた。
__ここは現実ではないって仮説を、ね」
_その仮説に、ホナツは黙りこくる。
が、刹那。
ホナツ「_ぶふっ、あっははははっ!!それは面白いね!!で、何?次はここは夢の中とかおかしなこと言うんでしょ!?あっはははwww無理www」
P「笑い事じゃない」
ホナツ「はいはいwwひー、お腹痛……www
だいたい、こんなに人間は進歩してるんだから、天井のない室内だってあるに決まってんじゃん!!それなのに深刻な顔で「ここは現実ではない」ってwwwバッカだなぁwwwwww」
P「……後、前なんか扉あるんだけどどうする?」
ホナツ「あはははwwwもうwww突っ切れば?wwwww」
P「了解」
ホナツ「アヒャヒャヒャヒャヒャってあぁッッ!?ちょっ今のは冗談……!!」
しかし、Pは表情一つ変えずに扉に向かって加速する。
その時、彼女(?)は作られた心の中で「ざまぁ」と思ったらしい。
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イカノシヲカラ@深海に住む一般人/Skag?(プロフ) - クロロフィル@深緑の指揮者/あるりーすさん» まぁ闇に生きる人間なんで(急に厨二) (2022年10月22日 17時) (レス) @page7 id: 23a9d9ad0e (このIDを非表示/違反報告)
クロロフィル@深緑の指揮者/あるりーす(プロフ) - 皆いい感じに闇あっていいなぁ…それに比べてうちはねぇ…() (2022年10月22日 17時) (レス) id: e7bd3124a7 (このIDを非表示/違反報告)
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