＊ ページ44
▽
「シゲくん...っ｣
重岡の温かい笑顔を見た瞬間、
また涙が溢れ出した。
「ハハハっ！滝や滝！」
彼はどうした？なんかあったん？は口にせず、
宮咲の涙を服の袖で拭いてやった。
「そんなん泣いたら体の水分なくなるで笑」
「ッ...んっ」
あえてなにも聞かないでいるのだろう。
重岡は“だいきゅんスマイル”を浮かべながら、
優しく頭を撫でてやった。
そのさり気ない優しさに、
また宮咲の涙腺が緩む。
しかし、
「泣いててもなにも変わらんで？」
重岡が放った一言に、
宮咲の胸はツキンっと痛む。
「っでも...」
「おらぁぁああ！俺がおるから大丈夫や！！｣
事情も知らない重岡の根拠の無い自信。
それでも不思議と安心してしまうのは、
なぜだろうか...。
「Aは笑顔が1番っ！！よっ！日本イチっ！！」
「ふふふっ」
「ほらっもっと笑え！」
目を細めるくらい眩しい重岡の笑顔に、
宮咲も自然と頬が緩み笑顔になる。
「A、迎え来たみたいやで」
「え？」
「どうする？」
「....A＿_」
背中の方から聞こえる
宮咲の名前を呼ぶ、ハスキーな優しい声。
鼻の奥がツンっと痛み始め、
目の前の重岡の笑顔がぼやけて見てた。
振り返ろうとした時、
後ろから強く抱き締められた。
「Aっ...ほんま、ごめんな」
お腹に回るたくましい腕も
首筋をくすぐる柔らかい髪も
耳にかかる吐息も
優しい、大好きな彼のものだ
「＿＿紫耀っ」
ぎゅっ。
強く抱き締めあった2人。
言葉はなくただただ抱きしめ合う。
それだけで
相手の言いたいことがわかる気がした。
「後は若い者だけで笑」
重岡はその場をそそくさと立ち去っていった。
そしてこの日から２週間。
体調が復活した平野は、
周りが苦笑いを浮かべるほど
宮咲にべったりだったという
(A好きやで♡)
(ちょ、紫耀っ苦しいっ！)
(んふふ♪)
△
aya0510さんリクエスト
「平野と喧嘩し重岡に慰めてもらう」
リクエスト通りに行かない部分が多く、
申し訳ないです...
リクエストありがとうございました！！
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せいら(プロフ) - 少クラに遅刻した後を書いて欲しい😍 (2022年10月1日 23時) (
レス) @page21 id: f287b45294 (このIDを非表示/違反報告)
雷 - 廉くん、かっこよすぎます！ (2021年3月13日 12時) (レス) id: aa1f0b2006 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - キンプリ岩橋君寄りのオールです最高です (2019年1月6日 9時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
ゆは - ハム丸さん» 移行おめでとうございます！別々のお話になっても構わないです！楽しみにしてます。これからも頑張って下さい！！ (2017年2月12日 16時) (レス) id: 47dfb6fa4b (このIDを非表示/違反報告)
ハム丸(プロフ) - @岩橋のおとなりさん» 初めまして！いつも見てくださってありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします♪ (2017年2月11日 21時) (レス) id: 73c3be8435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハム丸
| 作成日時：2016年10月30日 0時
