ヘアカラー ページ29
▽
「...なんなん、その髪」
舞台本番直前の通しリハーサル中、
永瀬を怪訝そうな顔で見る宮咲。
正確に言えば、永瀬の“髪色”を。
「染めた」
「は？なんでや」
「イメチェンや、イメチェン」
ははっと笑い飛ばす永瀬。
その髪色は、金色に近い茶髪。
宮咲の眉間のシワは一層濃くなる。
「黒髪のままでええやん」
「俺の勝手やからええやろ」
「黒が1番似合ってるから言ってるんやん」
呆れたようにため息をつく宮咲。
「染めるのも染めないのも俺の勝手やん」
「...はいはい、そうですか。」
「なんなん自分。ダルいで」
「お前ら、もうやめろ」
いつも通りと思いきや、
どんどんヒートアップしていく言い合いに、
見兼ねた神宮寺が止めに入るが、
熱が入った二人の耳には届かない。
「ほんまダルいわ｣
「.....ッ」
「廉」
威圧的な神宮寺の声に、
やっと我に返った永瀬は、
目の前で涙目でこちらを睨んでいる宮咲に気づく。
「...ごめん、言いすぎた」
「...廉のアホッ」
「ほんまごめん」
「廉なんて知らんわ」
宮咲は、冷たく突き放すような言葉を放ちながら、
永瀬の背中に腕を回し抱きついた。
「...明日黒に染めてくるわ」
「染めんでええ。それかっこいいし...」
「ほんま？」
「はぁ...お前らほんとバカップルだよな」
抱き合いながら突然イチャイチャし始める2人に、
深いため息をつく神宮寺。
次の日、綺麗なバージンヘアーの黒髪を
永瀬と同じ色に染めた宮咲に、
神宮寺はまた深いため息をつくのであった。
△
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4032人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
せいら(プロフ) - 少クラに遅刻した後を書いて欲しい😍 (2022年10月1日 23時) (
レス) @page21 id: f287b45294 (このIDを非表示/違反報告)
雷 - 廉くん、かっこよすぎます！ (2021年3月13日 12時) (レス) id: aa1f0b2006 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - キンプリ岩橋君寄りのオールです最高です (2019年1月6日 9時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
ゆは - ハム丸さん» 移行おめでとうございます！別々のお話になっても構わないです！楽しみにしてます。これからも頑張って下さい！！ (2017年2月12日 16時) (レス) id: 47dfb6fa4b (このIDを非表示/違反報告)
ハム丸(プロフ) - @岩橋のおとなりさん» 初めまして！いつも見てくださってありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします♪ (2017年2月11日 21時) (レス) id: 73c3be8435 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハム丸
| 作成日時：2016年10月30日 0時
